外注プログラマーがやりがちな失敗談

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外注プログラマーがやりがちな失敗談

ビジネスマン

私は現在、27歳の男性です。プログラマーとして、システム開発の仕事をしています。具体的にはシステムの画面作成が主な仕事ですが、開発のみではなく、設計書の作成や開発した画面の動作テストも担当しています。社歴としては2社経験し、今では個人事業主として仕事を受注している状況です。

今回取り上げる失敗談は、コミュニケーション不足によるそれぞれの認識の違いにより、想定していた機能と異なるものができてしまい、直前になって多くの修正が必要になってしまったというものです。

プロジェクトマネージャーと開発者のリーダーが30代半ば、その他の開発者が30歳前後という構成のチームでした。私は外注プログラマーとして、そのチームに配属されました。

それぞれが自分のタスクに集中しているチームでした。打ち合わせ以外ではほとんど会話がなく、何か困ったことがあっても質問しづらい空気でした。そのため、聞けばすぐ片づくことでも自分で何とかしようとして、余計な調べごとに時間を費やしてしまうことが多く、作業効率が悪かったです。毎日の進捗確認の場でしか、不明点の確認ができなかったのです。

飲み会などがあれば、少しは話しかけやすくもなると思うのですが、そういったこともなく、コミュニケーションの場が非常に少なかったです。

最初に配属された時点で、皆が黙々と作業に取り組んでおり、認識合わせの会話をしている様子がないことを不安に感じていました。自分はもともと他者との認識がずれることがよくある方です。その自覚があるので、8割方、自分の認識で間違っていないと思っても、ふだんは一応確認するようにしていました。自分の認識は間違っていないと確信をもって仕事をするための自分なりの工夫でした。

このチームではそうした確認や質問がしにくかったため、結果として、認識の相違による問題が発生してしまいました。

その一番の要因は、チームの誰が何を担当しているかについて、私の理解が不足していたことでした。また、チームの他のメンバーも同様に、チームの責任分担についての認識が曖昧だったり、人によって認識が違っていたりしました。そのため、どういった内容は誰に聞くべきかという認識が間違っており、メンバー全員のその積み重ねが機能の相違という事態を招いてしまいました。

リーダーの人たちは、どの部門を誰が対応しているといった説明は、お互いに他の誰かがしていると思っていたそうです。結局、誰もその説明をしておらず、しかも聞きにくい雰囲気だったので、思い込みによる誤りが発生してしまったのでした。

その時点でようやく、問題の原因が明らかになったので、まずは現在のプロジェクトがどのように始まり、どう進んできたか、どのタイミングで誰が入ったのか、それぞれの立場を再度確認することになりました。誰が何を担当しているかをお互いに確認し合い、問題点とその原因をはっきりさせて、今後はこのようなことが起こらないよう役割分担をはっきりさせたのです。

おかげで、それ以降は、何か問題が起きてもその担当者がすぐわかるようになり、無駄なたらいまわしも誤った情報で仕事をすることもなくなりました。私自身の理解不足も一つの要因であったにも関わらず、チームの皆がやさしく対応してくださったので非常に救われた気持ちになりました。

設計書に書かれたものが完全に正しいものではないということを再認識させられました。また、情報共有の重要性を強く思い知らされました。今後も同様の状況は起こりうることです。今後は、組織構成がどうなっており、自分はどの立場なのか、自分の課題に対してその答えを下せる人は誰なのかを最初の段階で必ず確認しなければならないと思いました。

また、私自身がある程度経験を積んだので、自分で何とかしなければと勝手に思い込んでしまったことも、聞きにくくなっていた一つの要因だったと思います。いくつになっても余計なプライドを持つことなく、作業がスムーズに進み、余計な工数をかけないためにはどうするのがベストなのかを常に考え続けなければならないと思います。

同じように外注プログラマーとして仕事をしている人は、慣れないチームに配属されることがあると思います。ですので、今回の失敗談のようなチームに配属され、聞きにくい状況で仕事をするようなことは常に起こりうることだと思います。

質問して、そのときに怒られるのを避けるような仕事のしかたでは、私と同じような失敗につながると思います。最終的に自分が困らないためにも意を決し、バンバン聞くことに慣れるようにするべきだと思います。

当たり前なことのように思えますが、慣れてくると疎かにしてしまいがちなことなので、他の方にも気をつけてもらいたいと思い、私の失敗談を書かせていただきました。