本当にわかりやすい!「世界一わかりやすい財務諸表の授業」(並木秀明)

仕事に役立つヒントが見つかる!会社員の体験談

本当にわかりやすい!「世界一わかりやすい財務諸表の授業」(並木秀明)

読書

証券会社に勤める26歳男性です。
入社3年目で、リテール営業の部署に所属し、個人や中小法人に対して有価証券の販売を行う証券営業を生業にしています。

1. 証券会社の営業マンが簿記や会計学を勉強する理由

私が証券営業で相手をするお客様には富裕層の方が多く、メインのお客様の職業はオーナー社長やお医者さん、またそのOBの方たちです。

経営者のお客様とは、本業のお話をしたりしながら関係性を構築していくことが必要です。そして、そのときに、同じ目線で話すには経営学や中小企業のことを深く知る必要があります。

また証券会社の立場としても、有価証券の販売に加えてお客様の本業サポートを求められるので、知識の増加を求めて学習しようと思いました。

その一環として、簿記や会計学、財務諸表・キャッシュフロー分析を勉強しようと思ったのです。

2. 「世界一わかりやすい財務諸表の授業」を読もうと思った理由

私が財務諸表・キャッシュフロー分析などの経営に関する事柄や企業分析について勉強する際に参考になった書籍は、「世界一わかりやすい財務諸表の授業」(著者:並木秀明 / 出版社:サンマーク出版)です。

並木秀明さんは、税理士講義のお仕事をされており、受験雑誌の執筆も行っておられます。

私は、大学在学時代に就職活動で使えると考え、簿記3級を取得しています。その際に、著者の書籍「日商簿記3級をゆっくりていねいに学ぶ本」を用いて学習しました。

私が「世界一わかりやすい財務諸表の授業」を読もうと思った直接の理由は、「日商簿記3級をゆっくりていねいに学ぶ本」の内容が大変私にもわかりやすい内容になっていたことを記憶していたからです。

3. 「世界一わかりやすい財務諸表の授業」の概要

本書では、目まぐるしく情勢が変化する現代社会を強く生きる新入社員三木くんが、会社に財務諸表やキャッシュフローに関する知識の取得を期待され、N先生との授業を通して、財務諸表・貸借対照表・キャッシュフロー分析といった実務的要素を身に着けていくというストーリーが展開されます。

(1) 読みやすさと所要時間

本書では、三木君とN先生の授業形式で各項目の説明が進められていきます。そのため、読者は、自分自身を三木君に投影して読み進めていくことになり、読みやすい構成になっていると感じました。

目次に各項目の所要時間の記載もあり、その時間通りに一冊を3時間で読み切ることができました。ただ理解を深めるにはしっかりと改めて読み返すことが必要になると思います。

世界一わかりやすい財務諸表の授業

目次
第1時限 「超理解」
第2時限 「昨日を振り返る」
第3時限 「株式会社の財務諸表」
第4時限 「決算処理をする」
第5時限 「1年目の決算報告書をつくる」
第6時限 「2年目の主な取引を理解する」
第7時限 「2年目のB/S、P/Lを作成する」
第8時限 「2年目のB/S、P/Lのまとめ」

(2) 本書の特徴と他の書籍との違い

本書が企業分析に優れている点として、自身が財務諸表を形成、つまり一会社のオーナーとして決算書を作成する中で、専門用語への理解を含めていく点にあります。

財務諸表を学習する、一般的な参考書では、すでにできあがった財務諸表に対して、流動資産はこんなもの。貸借対照表の右側のこの部分が負債で、残った下の部分が純資産。といったように解説・学習を進めていくものが多いと思います。

対して、本書では、その部分を自分で決めた仮の事業に対して、期末決算書を作っていくという形で、貸借対照表、キャッシュフロー表を何もないところから作成していきます。

そして、その過程で出てくる資産のくくり方として棚卸資産、流動資産、固定資産などを説明、解説していきます。

そのため、表面的に用語を覚えるよりも身につきやすい参考書になっていると感じました。

4. 「世界一わかりやすい財務諸表の授業」を読んでの所感

本書は、オーナーと同じ目線に立って企業を見てみたいという私の考えにもマッチしたこともあり、大変参考になりました。現在も本業において大変役立っています。

これから財務会計を勉強される方も、すでに別著書で勉強された方にも読んでいただきたい内容です。この一冊を読み終えると、一企業の財務状態を一人で把握できるようになっていることでしょう。

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