30代男性-養成課程に進み、中小企業診断士を取得し開業することで「社会復帰」

仕事に役立つヒントが見つかる!会社員の体験談

30代男性-養成課程に進み、中小企業診断士を取得し開業することで「社会復帰」

中小企業診断士

はじめまして!中小企業診断士として独立開業して、はや2年目の37歳、男性、独身です。
私にとって「中小企業診断士の資格取得」は、イコール「社会復帰」でした。

1.中小企業診断士の資格取得を目指した理由は「社会復帰」

私は最近また話題になっている就職氷河期世代でした。大学を出ても就職先がない。
「よし、それなら手に職だ!」と大卒後にIT系の専門学校に進学。

卒業するころには氷河期も過ぎており、医療系ITシステムの会社に就職しました。
しかし、そこが肌に合わなかったというのがケチのつきはじめでした。

ブラック企業とまではいかないまでも、今にして思えば新人の育成がまるでできていない会社でした。半年間はほとんど仕事らしい仕事も教育らしい教育もナシ。

そのうちに体調を崩し、退職。

追い打ちをかけるように大病を患い、生死の境をさまよう経験をしました。
ようやく体調が回復したころにはもう30歳間近。

ロクな仕事経験もないまま年齢を重ねていく自分に、焦りを感じずにはいられませんでした。

そんな時、将来、家業の会社を継ぐ立場でもある高校以来の親友から
「オレも会社を継ぐにあたって中小企業診断士とか勉強しといた方がいいのかなあ」
という相談を受けたのです。

「中小企業診断士」という資格のことを耳にしたのも初めてでしたが、一も二もなく
「勉強は任せろ。その間にお前は家業で使うスキルを高めたり従業員との仲を深めたりするんだ!」と答えました。

それは数年ぶりに、自分の将来にかすかな展望が見えた瞬間でした。
そして同時に、苦労の始まりでもありました。

2.1次試験は「経済学」と「財務会計」がチンプンカンプン

最初にぶつかった壁は、診断士1次試験の分野の広さ。

中でも私が苦労したのは、大学でも専門学校でも実務でも全く触れたことのない「経済学」と「財務会計」です。

この2課目はチンプンカンプンもいいところで、安請け合いしたことに冷や汗をかくほど。

早々に「独学は不可能に近い」と判断し、資格スクールに通うことを決断しました。

専門学校時代にはそこそこの難易度の資格も取得していました。そのため、「資格取得のための勉強法」を知っていたことは自分の強みではありました。

当時の経験からアウトプットを重視し、答練や問題集を山のようにこなす毎日。

無職で時間に余裕があったとはいえ、高齢の祖父母を介護しながらの勉強は、まとまった時間を確保するのが困難でした。

そこで、本腰を入れた通しの模試スタイルは一科目か二科目に絞り、あとはスキマ時間に過去問を一問一答、という勉強スタイルでした。

1年目に合格したのは7科目中3科目でした。

ただ、この年大荒れだった「経済学」をはじめ「財務会計」など苦手科目が残ってしまったことから、翌年も改めて7科目の受験をすることにしました。

その間に補完として簿記2級と販売士3級の資格も取得しました。

特に簿記2級の知識は、中小企業診断士資格の2次試験、また独立後の実務でも役に立つので、診断士の勉強を始める前に取得しておくことを強くオススメします。

1次試験初合格までは2回の受験で済みましたが、本当に大変だったのはその先の2次試験でした。

3.2次試験は雲をつかむような試験。養成課程に進むことに

前述のように社会人経験に乏しい私は、与件文を読んでもピンとこない話ばかり。

オマケに診断士2次試験は公式の模範解答もなく、「自分の解答のどこが良くなかったのか」がわかりません。まさに雲をつかむような試験です。

1次試験から2次試験までは時間的余裕が1か月ほどしかありません。1次試験初合格で、そのまま2次も突破というのはかなりのレアケースかと思います。

私は結局1次試験を3回、2次試験を3回受験したところで養成課程に進むことにしました。

中小企業診断士養成課程とは、中小企業庁の示すガイドラインに基づいた「演習」と「実習」のカリキュラムを修了することにより、2次試験および診断実習が免除されるというものです。

私はこの養成課程を修了して、中小企業診断士の資格を取得、開業に至りました。

費用は資格スクールと養成課程の学費で250万円程度です。

参考書などの副教材費・周辺資格の取得費用・通学費用なども含めると300万は超えていると思いますが、これはかなり「かかった方」だと思います。

試験合格による中小企業診断士資格取得は、養成課程と比較すると、相対的に費用は安いですが、いつ受かるかわからないという大きなデメリットがあります。

養成課程はお金こそかかるものの、既定の期間で確実に資格が取れます。
また、一緒に勉強した仲間や講師の先生方、商工会議所等という人脈ができます。

これは試験合格では得られない、大きな価値といえます。特に独立志向の方にはより大きなメリットになります。

試験勉強

4.中小企業診断士資格取得後、開業

開業後は約束通り、件の友人の会社からの仕事を中心に活動しています。

顧客企業からは
「会社内では出てこなかった発想だ」
「自分の会社の強みに気づくことができた」という感謝の言葉をいただいています。

そのたびに大げさに言えば

「生きていてよかった!」と思うほどの充実感を得ています。

これから資格取得を目指す皆さんに、ひとつお伝えしておきたいことがあります。

「資格があれば食っていける」
「中小企業診断士を取って開業すればバンバン仕事が来て大儲けできる」

というのは、ハッキリ言って幻想です。フィクションです。

営業活動をしなければ仕事はまず来ません。そして、よっぽど運がよくなければ、独立後数年間の収入は会社勤めの時よりはるかに下がるでしょう。

資格の知名度も低く、社内外で一目置かれるようになるかどうかも怪しいものです。

ただし勉強を通じて得た知識は宝になります。
企業内診断士という形で活動している有資格者もたくさんいます。

業界紙によると、「企業内診断士が独立する前にしておいた方がいいことは何ですか?」という質問に対する回答は、

1位:家族の同意を得ておくこと
2位:人脈を広げておくこと
3位:お金をためておくこと

となっています。

これらのことを総合すると、診断士の資格を取ろうと思ったら、

・難易度の高い資格にじっくり取り組めるか?
・どれぐらいの期間と費用を見込むのか?
・資格取得後は独立するのか、企業内でやっていくのか?
・独立するなら取得後どれぐらいか?

などを予め考えておかれることをオススメします。

診断士資格の取得をお考えの皆さん。ぜひ「敵を知り、己を知る」ことから始めてみてください。

取得したあとの自分のキャリアパスを考えてから勉強法を考えることによって、結果的に最も「ムダのない取り組み」ができると考えています。

中小企業診断士に合格し、資格を活用するには

20代なら読みたい
・20代前半で中小企業診断士に合格。コンサルティング会社に転職
・20代前半で中小企業診断士を取得した公務員の合格体験談
・私が20代での中小企業診断士取得で得たメリット
・20代女性-中小企業診断士の資格取得で経理からM&A仲介の世界へ
・20代女性の中小企業診断士資格取得-公的支援機関への転職に成功

30代なら読みたい
・中小企業診断士に合格して人生が一変-30代で合格した商社マンの体験
・中小企業診断士の資格取得後の誤算-30代技術職男性
・30代-中小企業診断士資格でリストラ対象社員から脱皮
・30代システム会社営業職-独学で中小企業診断士にストレート合格した方法

40代なら読みたい
・40代男性自営業。独学で中小企業診断士に一発合格
・40代男性-費用は1万円弱。中小企業診断士試験に1次、2次とも無事一発合格
・40代男性-ぬるま湯からの脱皮のために中小企業診断士を目指し、独学一発合格

女性におススメ
・30代女性の中小企業診断士資格取得-仕事もプライベートも充実