40代男性自営業。独学で中小企業診断士に一発合格

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40代男性自営業。独学で中小企業診断士に一発合格

中小企業診断士

中小企業診断士の資格取得を目指したきっかけ

私は40代の自営業者です。

資格取得から遡ること1年前、家業の零細自営を親より引き継ぎました。

零細自営とはいえ、経営者として日々を送っていると、自身の知識のなさ、視野の狭さに否が応でも気づかされます。

このままではいけない、もっと知識を増やさなければいけない。

でも、どうせ知識を得るのであれば、資格という形にはっきり出るものにしたいと思ったのが中小企業診断士の資格取得を目指したきっかけです。

受験回数は、一次試験1回、二次試験1回。つまり一発合格です。

中小企業診断士の勉強方法

本来であれば予備校に通うのが一番の近道なのですが、定期的に通学するのが難しいこと、また、お金をかけたくないということもあり、必然的に独学での勉強となりました。

平日は平均して約2時間、休日はだいたい6時間ほどを学習にあてました。

一次試験対策

勉強をはじめたのは、受験の前年12月からでした。使用した参考書は、TACのスピードテキストとスピード問題集です。

テキストは全範囲を二周し、苦手分野をなくすように心がけ、スピード問題集で知識の定着を図りました。

ちなみに、スピード問題集は書籍とスマホアプリの2種類が発売されていますが、断然アプリでの購入をおすすめします。持ち運びに便利なうえ、会社や通勤途中のちょっとした時間にも勉強をすることができるからです。

そして、直前1か月は過去問5年分を三周解いて本番に備えました。直前の時点で、スピード問題集の正解率90%以上、過去問正解率75%以上を目指して勉強を進めました。

二次試験対策

二次試験対策では、いくつか参考書を試しましたが、最終的には同友館の「ふぞろいシリーズ」とTACの「中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集」をくりかえし使用しました。

補足ですが、二次試験の参考書は発行数が少なく、特に一次試験直後にはAmazonなどでも入荷時期未定となることがしばしば起こります。早めの購入をおすすめします。

二次試験で持ち込みが許される電卓としては、シャープのEL-N942という機種を選びました。たかが電卓と侮るなかれ、安物と上位機種では全然操作性が違います。

合格後も末永く使えるものなので、メーカーはともかく最上位機種を選んでください。ただし、機能によっては持ち込み不可となるものもあるので、十分留意しましょう。

二次対策を本格的にはじめたのは8月。一次の解答が発表され、自分が合格しているとわかってからです。なので、期間は約2か月ということになります。

学習の割合は、やればやるほど得点が伸びるといわれる事例Ⅳに約半分をあてました。

特に頻出分野である損益分岐点分析(CVP:Cost-Volume-Profit Analysis)、キャッシュフロー計算書作成、正味現在価値については、毎日必ず問題を解いて、知識の定着を図りました。

事例Ⅰ~Ⅲの対策は過去問を中心に行いました。

まず、「ふぞろいシリーズ」の解答例を分析し、使用されているフレームワーク(SWOT分析、マッキンゼーの7S、マーケティングの4P、PQCDSMEなど)、論理の構成などを研究しました。

SWOT分析:経営環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つの視点で分析すること。

マッキンゼーの7S:組織変革を次の7つの視点で考えること。組織構造(Structure)、制度(System)、戦略(Strategy)、人材(Staff)、スキル(Skill)、社風(Style)、共通の価値観(Shared value)。

マーケティングの4P:マーケティングを考える上での4つの主要な構成要素のこと。製品(Product)、価格(Price)、販売経路(Place)、プロモーション(Promotion)。

PQCDSME:工場に必要な次の7つの管理項目。生産性(Productivity)、品質(Quality)、製造コスト(Cost)、納期(Delivery)、労働安全(Safety)、意欲(Morale)、環境(Environment)。

そしてその後はひたすら演習をくりかえしました。

二次試験の解答を作成する際、もっとも気をつけたのは下記の3点です。

1. どのような考えでこの解答になったか、フレームワークと因果関係を軸にして説明できる。
2. 具体性、方向性のある語彙を使用している。
3. 提案、助言などは最終的に企業の存続(売上増、利益増)につながる解答になっている。

特に独学で勉強されている方は、この3点に気をつけて演習を行ってください。

中小企業診断士の試験に合格してから

中小企業診断士は取っても食えない資格、別名「足の裏についた米粒」ともいわれています。

実際私も診断士として、直接的に得た収入は現在までほとんどありません。

ただ、独立して成功している方は多くいらっしゃいますし、会社勤めの傍ら副業として、そこそこの収入を得ている方もかなりいるという印象です。

このあたりは各自の資質や投入できる労力によってかなり違ってきますね。まあ弁護士でも食いっぱぐれる昨今なので、仕方ないところではあります。

私自身にとって一番よかったことは、経営者としての資質に裏づけができたことでしょうか。

特に取引銀行からの評価が上がったのは感じますね。

金融機関の方と名刺交換すると高確率で
「診断士をお持ちなんですか、すごいですねえ。」
という話になります。

名刺交換

融資交渉もそれまでよりスムーズに進められている気がします。中小企業診断士を目指す方が多い業界なので(挫折する人もまた多い)、資格に対する評価は高いようです。

また、中小企業診断士はフレンドリーな人が多く、しょっちゅう飲み会を開いては情報交換をしています。

いろいろな業界の人とつながりを持てて話を聞けることで、今までになかった気づきを得られることは、中小企業診断士の資格ならではだと言えます。

単に資格をとったから即収入につながるというよりは、自分の可能性を大きく広げてくれる資格というのが自分の実感ですね。

中小企業診断士をこれから目指す人へ

中小企業診断士は知識、人脈、そしてもちろん収入も含めて人生を豊かにしてくれる資格だと思います。

たとえ志半ばで挫折したとしても、そこで得たものは無駄になることはありません。

まずは本屋で参考書をぱらぱらめくって、第一歩を踏み出してください。