つみたてNISAをお勧めする理由-積立投資は地味だが確実に資産が増えていく

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つみたてNISAをお勧めする理由-積立投資は地味だが確実に資産が増えていく

つみたてNISA

妻と子供がいる38歳男性です。
お金に関する悩みは尽きず、若い頃からいろいろな投資にトライしてきました。

10年ほど前からは、株、投資信託、FX、仮想通貨、貴金属、コモディティなど、さまざまな投資を行ってきた経験があります。

株式投資では、昨年まで通常NISA枠を用いていました。
いろいろと考えた末に今年からは乗り換え手続きを行って「つみたてNISA」を始めました。

そんな私が投資生活での紆余曲折を経て、お伝えしたいことがあります。
それは「つみたてNISAをしてください!」ということです。

1. 投資を始めた理由は、楽してお金を増やしたかったから

投資をする理由は、人によっていろいろだと思います。
私が、投資をしようと考えた最初の理由は「楽してお金を増やしたかった」からでした。
今思うと浅はかな理由です。

また、恥ずかしい話なのですが、投資を「ギャンブル」だと思っていた時期もありました。

もともと、パチンコ・パチスロが大好きで、パチンコ屋のスランプグラフがチャートの形状によく似ているなあと思っていた時期もあったくらいです。

その延長線上で、投資を始めたての頃は、値動きの激しい銘柄に投資をして脳汁がでるのを味わうかの如く、トレードを行ってきました。

不思議と少しは勝てるものの、大きな値下がりに巻き込まれて、資金を大きく減らしては給料を投入していました。

株、FX、仮想通貨など、レバレッジを使ったり、海外口座を開設してトレードをしてみたりとしていましたが、一向に資産は増えませんでした。

今思うと、これは投資ではなくギャンブルです。

2. 「ゴール・最終目標を決める必要がある」と気づいた

いつしか「楽してお金が増やしたかった」という目的は「トレードを楽しむ」に変わってきました。

しかし、時は経ち、結婚して、子供も産まれ、価値観がだんだん変わってきました。投資に回せる額もだんだん減ってきました。

簡単に資金が投資に回せないとなったときに、ふと立ち止まって
「何のために投資しているんだっけ?」と立ち止まりました。

そこで、足るを知り、投資の「ゴール・最終目標」を決める必要があると気づいたのです。

「楽してお金を稼ぎたい」という下心で始めた私がいうのもなんですが、人間は欲深い生き物です。お金はあればあっただけ欲しいものです。

お金が多すぎて嫌になるという人は、資産家クラスにならなければほとんどいないと思います。それだけに「足るを知る」必要があるのです。

足るを知らないと「もっと欲しい、もっと欲しい」と危険な投資をしてしまいます。これは、本当に大事なポイントです。

3. 「65歳までに5,000万円の金融資産を持つ」と決めた

私は投資の目的を「老後資産を形成する」と定めました。

具体的には「65歳までに5,000万円の金融資産を持つ」というゴール・最終目標を決めています。

この金額には、投資だけでなく、退職金や財形貯蓄なども加味しています。(遺産相続は加味していません)

なぜ、そのような目標を立てたかというと、株式の配当で、5,000万円を年利5%で運用できれば、250万円の不労所得が手に入るからです。

税金を考慮しても200万円は手元に残ると仮定します。妻と私の年金を年間180万円(15万円/月)と仮定したら、380万円の収入が得られる予定です。

インフレ率や税金の変動を勘案すると難しいところもありますが、少なくとも老後2,000万円問題は解決できます。

4. 毎月いくら積み立てるのか

ここから、どうやったらその目標を達成できるかを逆算します。

私は現在38歳です。あと27年で5,000万円に金融資産を達成するには、毎月いくらずつ貯金して年利何パーセントで運用すればいいのかを計算しました。

いろいろなシミュレーションを見ていると、こうした資産形成は一般的に年利5%で計算しています。

これはダウや日経平均、債権などの有名な指標を引用して、だいたい5%くらいは増えていくだろうと仮定しているものと思われます。なので、この仮定にもとづき、年利5%で計算しました。

すると、毎月75,000円積み立てれば、最終積立金額は51,239,191円となることがわかります。

このように目標金額と積立年数が決まれば、毎月の積立金額が決まります。この金額を先取り貯金していきます。

計算には金融庁の「資産運用シミュレーション」を用いるといいでしょう。
https://www.fsa.go.jp/policy/NISA2/moneyplan_sim/index.html

5. 最適解はインデックス投資

投資を勉強している方であれば、インデックス投資が最適解の1つという言葉を聞いたことがあるでしょう。

投資を勉強しはじめると、いろいろ試してみたくなりますが、インデックス投資で十分です。これは、いろいろ投資してきて行きついた結論です。

インデックス投資を超えて安定したパフォーマンスを出せるのは、一部の天才トレーダーか、強運の持ち主でしょう。ほとんどの人が、投資を続けていたらどこかで失敗すると思っていいでしょう。

アクティブファンドは、手数料の観点からお勧めしません。価格変動のボラティリティも激しくなり、見通しを立てづらくもなります。

具体的に投資するインディテックスファンドとしては、米国ETF VTI(Vanguard Total Stock Market Index Fund)や全世界ETFVT(Vanguard Total World Stock)などの米国や全世界のETFがおススメです。

理由は、日本にいると実感しにくいですが、世界経済は成長(膨張)しています。これに伴って世界経済は山あり谷ありで成長し続けているのです。これに伴い、株価も膨張しています。

世界の人口が増えているうちは、経済活動が活発になり、その分世界経済も成長していくと考えられています。

また、ペーパーマネーの供給量は増える一方ですので、これもまた株価が値上がりしていく要因となります。つまり、コツコツ積立投資をしていれば地味ですが確実に資産が増えていきます。

一見、一発投資で大儲け!ほど羨ましい話はありませんが、そんなことしていても次のギャンブルに負けて、資産を減らすのがオチです。

トレードの天才たち以外は、そんなおいしい話はないと肝に銘じ「足るを知る」投資を心がけることが重要です。

6. つみたてNISAをお勧めする理由

NISAとつみたてNISAを比較した場合、現状、多くの金額を投資に回せる方は、NISAの方が魅力的に感じるかもしれません。

しかし、着実にお金を増やすための投資は積立投資が最適解だと考えます。積立投資は地味ですが、確実に資産が増えていきます。その観点から、NISAよりもつみたてNISAをお勧めします。

つみたてNISAの強みは最長20年間非課税であることです。つみたてNISAとiDeCoほど優遇された積立制度はありません。

こうした優遇制度を設ける背景には、日本政府としても、個人での資産形成を促したいという意向があるのでしょう。

将来的にはベーシックインカムなどが本格的に議論されるかもしれませんが、その時までに、積立投資をしておくことは大きなアドバンテージとなります。

つみたてNISAとiDeCoを比較すると、iDeCoは60歳までおろせません。一方、つみたてNISAなら有事の際などに取り崩しができるので、つみたてNISAは誰にでもお勧めできる最強の投資制度です。

なお、私は個別投資を行うことを否定しているわけではありません。ただ、積立投資とは別で行うことをお勧めします。個別投資を行うなら、月々の積立額を減らさずに行うということがポイントです。

つみたてNISAを始める場合、現状、SBI証券か楽天証券で行うのがよいでしょう。手数料などのコストパフォーマンスが良く、取扱商品も多いです。

7. 有意義な投資をするための4つのポイント

投資をする目的は人によってさまざまです。投資を有意義なものにするには、明確な目的なく漠然と投資をするのではなく、足るを知り、自分に必要なお金はいくらあればよいのか考えることが必要です。

投資を有意義なものにするためのポイントは以下の4点です。

(1) 自分が何の目的のために、いつまでにいくら貯めたいのか明確にする。
(2) 逆算で月々、投資に回す金額を決める。
(3) 積立投資で着実に資産を増やす。
(4) つみたてNISAを活用して、インデックス投資をする。

つみたてNISAは投資の目的や目標を叶えてくれる素敵な制度です。ぜひ有効活用しましょう
そして、投資以外のお金は自分や自分の周囲にいる人たちが笑顔になる使い方をしましょう。
目標達成をしていく過程やゴールは、きっと人生を豊かにしてくれます。

※ NISAとつみたてNISAの違いについては、以下のSBI証券のホームページに詳しく説明されています。
https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ef99c1ad46ae80016c2b121