30代-中小企業診断士資格でリストラ対象社員から脱皮

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30代-中小企業診断士資格でリストラ対象社員から脱皮

パソコン

ビジネス系の専門学校で教員をしています。勤続15年目の55歳、男性です。

経営分野の学科をメインに教えています。以前、システム会社のソリューション営業をしていた時に中小企業診断士の資格を取得しました。

専門学校は、ターゲットである18歳人口が減少により、市場のパイそのものが減り、経営的に非常に厳しい状況に置かれています。

しかし、将来創業を考えている学生に対して経営学を教えることは、非常に有意義な仕事だと思っています。

1.中小企業診断士の資格取得を考えた理由

そんな私が中小企業診断士の資格取得を考え始めたのは、30代の頃です。

その当時働いていた会社は飲食業チェーンで、その本社の電算室でプログラマー兼オペレーターをしていました。

今のようなパソコンはなく、汎用の大型コンピュータを運用していました。当時は、コンピュータを扱えるというだけで、周りからは最先端の仕事というイメージを持たれていたかもしれません。

実際の私の技能はどうだったかというと、運用する知識と多少のプログラミング技術はあったものの、あまり高いものではありませんでした。

「このままではまずい、社外に出ても食べていける自信がほしい」
という気持ちが日々強くなっていきました。

さりとて、特段これと言って高い技術があるわけでもなく、そのため思い切って転職する勇気もなく、悶々とした時間を過ごしていました。

さらに会社の業績不振でリストラも始まりました。コンピュータ業務も縮小され、売掛管理などの事務職を兼務するように命じられました。

その後、関連会社に飛ばされたり、給料を下げられたりして、将来に対する不安は、ますます強くなっていきました。

そんな時に知ったのが中小企業診断士という資格でした。

私はこれといって得意なものはなく、熱しやすく冷めやすい性格です。そんな私でも目指せる資格はないものかと本屋で何気なく手にした本が、中小企業診断士の資格ガイドだったのです。

中小企業診断士は、特定分野に特化というより、経営に関する広い分野を学ぶことを知り、自分に向いているのではないかと思いました。

これといった専門技能はなくとも、広く経営が分かる、いわゆる「企業の何でも屋のプロ」になれるかもしれない。

そんなイメージが湧き、学習を始めてみることにしました。

2.5回目のトライで合格

まずは、企業通信学院の通信講座を受講してみました。

通信講座と言っても、テキストの難解さと、ずぼらな性格もあって、あまり学習は進まず、ほとんどテキストで独学するレベルでした。試しに受けた1次試験も、当然のように不合格でした。

このままでは到底合格には届かないと思い、土日に通学する通学講座に切り替えました。

やはり通学講座は同志的な人が集まることもあり、お互いに刺激しあいながら必死にがんばり、通学講座で1年学習後、1次試験に合格することができました。

その直後の2次試験は準備不足で不合格。2次試験対策に強いTBC受験研究会に移って、2度目の受験で合格することができました。

最初の1次試験から数えて5回のトライで合格したことになります。費用的には年間20万円ずつかかったと記憶しています。

3.合格したコツは

苦労や失敗が多かった受験体験でした。合格するコツとしては、「素直になれたこと」と「多くに手を出さない」ことだと思います。

(1) 素直になる

学習方法のポイントとしては、まず、「素直になる」ということが重要だと痛感しました。

特に2次試験は架空の企業の実態に対して改善案を提案していくものですが、社会人経験があると、特に診断事例では自分の体験にこだわりがちです。

その結果として、問題の与件を無視する解答が多かったのではないかと思います。

(2) 多くに手を出さない

また、参考書はいろいろ買い過ぎず、各分野や科目ごとに1冊くらいにした方が良いでしょう。

長年勉強すると焦りが出てあれこれ参考書を買いあさり、どれも満足に活用できず逆に焦りが生じたことがありました。あまり手を出し過ぎて、手もつけなかった参考書の量が却ってプレッシャーになってしまったのです。

参考書は1科目当たり1冊くらいに限定し、精読して自分なりにまとめ上げて体系図化すると良いと思います。

勉強

4.中小企業診断士の資格を活用

資格を取ってすぐ、なんと学んでいたTBC受験研究会から講師のお話をいただきました。

プレッシャーを感じましたが、受験経験が新しい講師の方が良いということでしたので、思い切ってチャレンジすることにしました。

人に教えることで診断士の復習にもなり、自分の知識がずいぶん定着したことを覚えています。良い副収入にもなりました。

さらに、中小企業診断協会や先輩診断士の方から執筆や講演の仕事もいただきました。会社からは月1万円の資格手当が支給されるようになりました。

中小企業診断士の学習は苦労が多く、長期にわたる受験生活で家族にも迷惑をかけましたが、自分の仕事に対する自信がつきました。

さらに、その後、教師として専門学校に転職することもできました。

5.中小企業診断士の資格としての魅力は

今は専門学校で、経営を教えています。

具体的には、経営者を目指す学生に経営学やマーケティング、ネットビジネスの実践の指導、販売士などの資格取得指導、卒業研究科目として、専門学校生が競う「ビジネスプランコンテスト」の指導などです。

いずれも中小企業診断士の資格がストレートに役立つ仕事です。

あと5年で定年ですが、今後は、学生への資格試験指導に加えて、学生の卒業後の起業家教育にも携わりたいと思っています。学生を経営者に育てたり、共同してビジネスを開始したりなどです。

また、定年後は複数の非常勤講師を兼務し、改めて執筆や講演活動、コンサルティング活動を再開し、自由にビジネスを楽しみたいと思っています。

中小企業診断士の資格は、特定分野の免許ではありません。そのため、独占業務があるわけではありません。その一方で、本人の適性に応じて広い活動フィールドがある魅力的な資格です。

また、コンサルタントは実力次第の仕事ですが、中小企業診断士の資格は、必ず努力に応じた成果をくれると感じています。特に、一から経営を体系的に学ぶためには最良の資格ではないかと考えています。

特に私などは、中小企業診断士資格を教育分野でも活かせています。私にとって中小企業診断士は、自分に自信が持てなかった仕事人生の中で、大きな自信を持たせてくれた資格です。

ぜひ自分の活用分野を夢に描きながら、勉強に励んでください。

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