20代男性です。私の勤めている企業は、勤務時間は午前8時から午後5時までと平均的な会社です。日々、三種類の会議が行われており、それぞれ実施時間が決められています。会議で取り上げられる第一の議案は「安全第一・無事故無違反」というテーマです。毎回同じ内容です。
しかし、一歩間違えば、大事故へ繋がり会社が潰れるといったこともあるということを考えると、「無事故無違反」というのは大事なテーマでもあります。
「無事故無違反」の次に議題となるのは、「精度・生産性」です。生産性を向上し、コスト削減することが目的でしょうか?
そこらへんは、私のようなペーペー社員にはよく理解できず、そのような議題の検討時には、自分の給料のことや“早く一日が終わらないかな…”などといった下らないことをつい考えてしまいます。
私は社歴5年目です。数名の部下が入社してきている立場となっております。入社した頃は、「〇〇さんに、わからない事を聞くように」と上司に指導されていたものです。しかし今となると、そこそこ信頼されてきており、部下が私に聞きにくるようにもなり、少しではありますが、やりがいを感じてきております。
先程も「安全第一」と言いましたが、業務内容は、皆さんが安全に作業を行えているかどうかの巡回作業が主となり、その他はPC作業です。
毎日データ作成し、上司へ送信。訂正を行って再送信…。同じことのくり返しです。そういった面では、会議などに出席するということは、“いい時間潰し…”というわけではありませんが、いつもと違った時間の過ごし方ができますので、ある意味、気分転換にもなっています。
会議では、役職者である上司が主に発言します。話題が現場のことになり、現場をよく知っている部下として上司に頼られた時は、“何人もいる部下の中で私を選択してくれたんだ”と自己満足感を覚えることもあります。
毎日実施されている会議の出席人数には決まりはなく、“出席できる社員は必ず出席”というルールで行われています。出席できなかった社員は、会議の議事録ファイルを確認し、チェック印を押すというルールになっています。
出席できなかった社員でも、“このような会議が行われていたんだ”…と感じることができるようにという趣旨ですね。また、次回会議に出席した際に、話の内容においていかれないようにとの意味合いも兼ねているのでしょう。
会議ではやはり、部下の発言に上司のつっこみは“つきもの”です。
「なぜ、そのように感じたんだ?」
「なぜ、そのような行動をとったんだ?」
などです。そして、それに答えられない社員が大半です。
そもそも会議になれていない若手社員からすると、ずっと年上の人たちから突っ込まれる恐怖感には、なかなか慣れることができないものです。私は、他の社員のそのような姿を見て、対策を考えることにしました。
突っ込まれる前提で、予測回答を準備して会議に出席することにしたのです。
私の発言順番が回ってきたので、現場からの意見を主張しました。すると、予想通り上長からの突っ込みが入りました。回答の準備をしていた私はその通り回答し、また第一の課題テーマである「安全」という言葉もそこにつけ加えました。
そうすることで、上長に「それは良い案だ」と賛成していただくことができました。
上長が賛成してくださったので、私自身も若手社員なりにいい意見が言えたのではないかという満足感を感じることができました。
やはり、上長クラスになると、出張やテレビ会議、お客様対応と日々忙しくされています。そうした状況で、現場からの意見やその理由、改善後の変化という報告を受けることは、私たち若手社員が思うよりも嬉しいことのようです。
現場からの意見をしっかり報告することで本人の評価も上がると、後でお褒めの言葉をいただくことができました。業種に関係なく、役職者の方はそのような考え方なのではないでしょうか。
当社では、性別・年齢に関係なく、フォークリフトを動かすという方針です。そのため、若手の女性運転手も多く勤務中です。女性社員も会議やミーティングに出席することになっています。
上長の意見、他拠点の改善例、安全面にどのような対策をとっているのかなどの人の話を聞き、良いアイデアがあれば、自分たちの拠点でも取り組み、どのように変わったか報告するというルールは社会人にとって大事なものだと思います。
当社には、全国テレビ会議といった、他拠点(他都道府県)との会議もあります。一刻も早く出世し、若手であるうちにそのような会議にも出席できるようになりたいものです。