転職は体を壊さないうちにするべき

仕事に役立つヒントが見つかる!会社員の体験談

転職は体を壊さないうちにするべき

造船所

私が勤めていた会社は造船業でした。職場には、車やバイクが好きな人が多かったです。またよく喋る人が多く、休憩中、車やバイクの話ばかりしていました。私はおとなしい方で、趣味もインドア系であったため、周りの人と話が合わず、職場になかなか溶け込んでいけませんでした。

仕事内容は、昔ながらの職人系の仕事でした。何か課題を明確にして改善に取り組むようなこともなく、親方がすべて決め、私たちは親方の指示で仕事をしていました。自衛隊みたいな環境だと思いました。

現場には事務所の人の眼も行き届かず、いじめやいじりもよくありました。上司がそれを知りながら、気づかないフリをすることもザラにありました。上司との面談の機会があればよかったのにと思います。

おとなしい私は、職場でいつも嫌味や小言を言われていました。毎日のように嫌味や小言を言われ続け、職場へ行くと頭痛がするようになり、毎日が苦痛でした。

勤め先は、地域ではかなりの優良企業で給料も待遇も良く、知り合いから羨ましがられる会社でした。しかし、私は職場が辛く、会社を辞めたいと思うようになりました。ただ、入社して一年足らずで転職をするのもどうかと思ったので、とりあえず一年は続けようと考えていました。しかし、毎日の苦痛に耐えるうちに精神的におかしくなってしまいました。

仕事を辞めたい。でも、新しい仕事を探す気力もない。

そんな状況をずっと続けていたら精神的におかしくなってしまいます。もし駅の階段でわざと転んで怪我でもすれば、仕事に行かなくて済むのだろうかなどと毎日のように考えていました。

職場に行ったら怒られるのが嫌だし、家でも仕事に行く前の日は布団の中で涙を流していました。かなりボロボロの状態でしたが、親は救いの手を差し伸べてはくれませんでした。

「もう少しでも良いから続けてみれば?」などと言われ続け、辞めるに辞められませんでした。

辞める前には、もうメジャーの数字も読めないなど、ふだん当たり前にできていたこともできなくなってしまっていました。それほど精神的なダメージが大きかったのです。おそらくうつ病だったのだろうと思います。

今、思うと無理に仕事を続ける必要はなかったと思います。苦痛に耐えながら、無理に仕事を続けた結果、体の状態が悪化してしまい、数か月間の療養を余儀なくされてしまいました。今となっては後悔しています。

私は退社してから一年以上経過して、ようやく就職することができました。この一年の空白期間が非常にもったいなく思われ、今でも後悔しています。もし、この一年も働くことができていたら、その分の収入が少なくとも100万円はあっただろうと思います。

いくら悔やんでも時間は戻せないので、転職は体を壊す前にするべきだと思いました。そしてもし、体を壊してしまったのであれば、せめて会社に診断書を提出してから退社されることをオススメします。

診断書を提出することで、しかるべき退社の理由ができ、自己都合の退社ではなくなります。失業保険を貰えるタイミングも早くなります。

私は、職場で嫌味や小言を言われ続けたことで、体に支障が出たにも関わらず、会社から何も得られないで転職して非常に損をしたと思いました。診断書を提出し、貰えるものは貰っておく方が良いです。

また、自分が体を壊した経験から、転職しようか悩むときには、一年や三年などの区切りに囚われないことをオススメします。人間は体が資本です。嫌な仕事を無理に続けて、体を壊して何もする気が起きなくなれば、転職すらできなくなります。

後、2か月も働けばボーナスが貰えるという状況でしたら、その期間は会社にいる方がお得なのは確かです。しかし、お金のメリットがないのであれば、いつ転職しても良いと思います。

仕事を辞めたいと思うときは誰にでもあると思います。今以上の給料が貰える見込みがあるのか、今より人間関係が悪化しないかなど、さまざまな不安はあると思います。ですが、いつまでも20代ではいられません。35歳を過ぎると求人数が一気に減ることは間違いありません。転職するなら、早い方がいいと思います。

最後に。転職するときは仕事をしながら探しましょう。仕事を辞めてから毎日のようにハローワークに行くのはかなり精神的にもキツイです。

新しい職場にいつ辞めるかを伝え、新しい仕事の前に有給を消化して、少しは体を休めることができればベストです。