できて当たり前の事務方の資格では収入アップにはつながらない

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できて当たり前の事務方の資格では収入アップにはつながらない

パソコン入力

すぐに取得できた日商パソコンの3級資格

今から10年近く前の話です。当時、税理士事務所の経理を担当していました。将来的には税理士資格を取って、自分で事務所を開きたいと思っていました。日商簿記の2級を取った時点で入所し、税理士の簿記論取得のための勉強を始めていました

ところが、仕事内容はパソコンメインの事務方なのに、私にはパソコンスキルが目覚しく乏しい状態でした。まずは目の前の事ができなければ仕事にならないと考えた私は、日商パソコンの資格を取ろうと思い、専門学校に習いに行くことにしました。

仕事が終わる6時に専門学校に行って授業を受けることにしました。私は目があまりよくなく、目が疲れやすい仕事状況にもありましたので、電磁波防止用のめがねを持参して専門学校に通いました。

日商パソコンの3級はふだん事務所で使っているような内容でした。3級の勉強では特別、新しいスキルを手にすることもなく、何の苦労もなく、すぐに3級資格を取得できました。ただし、3級の資格取得で別段、給料が上がるわけではなく、資格手当てがもらえることなかったので、損をしたと思いました。

苦労して取得した日商パソコンの2級資格

それからさらに、その上の2級を目指しました。ところが、眼精疲労が邪魔をしてなかなか先へ進むことができませんでした。自宅に帰ってはアイシングをくり返す毎日でした。

2級の学習内容でやっと少し、早く事務処理をするのに役に立つスキルが出てきました。そこで資格取得の意欲が出てきて、特別に2級取得のためのコースの授業も受けました。おかげで、少しはブラインドタッチの技術も上がり、早く入力できるようになってきました。

また、ショートカットの知識は仕事の上でも非常に役に立ち、手早く事務処理ができるようになりました。他の人よりもパソコンの作業効率がよくなったので、パソコンの専門学校で学んだことは非常に役立っていると思いました。

結果として、その事務所で責任ある仕事を任されるようになり、自分の仕事上の価値が上がった気がしました。

専門学校で学び始めて、4か月くらいでそこまでのレベルになりました。ワードやエクセルの作業もずいぶんと分かるようになりました。ただ、レベルは上がったのですが、2級資格は一回の試験では取得できませんでした。

2回目の受験に際しては、直前対策の講座の授業を受けました。そして、その内容を何度もくり返して学習し、スキルを上げていきました。結局1年近くをパソコンの勉強に費やし、何とか2回目の受験で合格することができました。

日商パソコンの2級資格は収入アップにはつながらなかった

2級に合格した頃には、経理の中でも事務方で、結構上の方の責任のある立場にいました。しかし、2級資格合格で資格手当がつくことにはなりませんでした。

普通の会社だと、実務に役立つ資格を取ると給料面でも考慮して少しはプラスしてもらえると思うのですが、私が勤めていた税理士事務所では、資格手当ての対象にはなりませんでした。

資格を取ったことに対して何の評価もなく、資格手当がついて給料が上がることにもなりませんでした。

ただ、私自身の事務スキルが上がったことと、経理つまり事務方としての立場が上がったことに対しては評価がありました。資格取得による評価ではなく、あくまで役職に対しての評価で少し給料が上がりました。

といっても何千円くらいの金額でしたので、資格に費やした費用の元を取ることすらできなかった感じでした。社会人となるとそういうことを期待するのはおかしいのかもしれません。

ただ、資格取得費用くらいは取り戻せたらと思いました。

日商パソコン資格の勉強をしたことで、事務方のパソコン作業でのメインでもあるエクセルやワードに関するスキルはかなり上がりました。特に役に立ったのは、ショートカットやマクロなどです。ですので、専門学校に通ったことは個人的には意味があったと思います。

しかし、収入に関しては、当たり前という観点から期待しない方がいいような気がします。