自分の適性と転職先の条件が合わずに失敗…。転職は焦らずよく考えて

仕事に役立つヒントが見つかる!会社員の体験談

自分の適性と転職先の条件が合わずに失敗…。転職は焦らずよく考えて

子供

難しかった、30代で保育園の子供がいる母親の就職活動

40代女性です。34歳のとき、前に勤めていた会社をできるだけ早く辞めたくて、何も決めずに行き当たりばったりで退職しました。

30代で保育園の子供がいる母親にとって、そうそう好条件の正社員職が見つかるわけもなく、貯金も底が見え始めました。焦りながらハローワークの就職相談に行き、紹介してもらっては面接で落ちる日々が何か月も続きました。

子供の保育園のお迎えを考えたら、電車に乗らず、できれば自動車通勤できる就職先で、今までの経験を活かせる事務職、そして定時で退社できる職場がいい…。

このご時世にそんな都合の良い職場があるわけないと自分でも思い、また就職相談の方にも難しいと言われながら、でも、そうせざるを得ない環境に悶々としつつ就職活動を続けました。

そんな中、見つけた仕事は卸売市場内の仲買業者の事務でした。正規雇用の正社員である上に希望していた事務職です。自動車通勤ができること、定時退勤ができて昼食まで出してもらえるという好条件の仕事で、私が望んでいた条件が叶うと思い、さっそく応募しました。

もちろん私の希望が100%叶うわけもなく譲歩する部分もありました。それは休日が少ないという点でした。休日は日曜日と隔週の水曜日で、土曜日は出勤です。しかしその他の条件は希望通りです。

条件が良すぎることに多少の引っかかりがありつつ応募したところ、
「ちょっと試しに仕事をしてみて、自分に合うか判断すれば良い」
と言われました。この言葉にも少し引っかかる気がしましたが、試しに少し働いてみることにしました。

仕事内容は自分ができない内容ではありません。また、やはり金銭面でも焦っていたので、そこでお世話になることにしました。

別の会社からも合格連絡。しかし正社員ではなかった

そしていよいよ明日から仕事が始まるという日の前日、受けてみておこうかという気持ちで面接を受けていた会社からも合格の連絡が入りました。

その会社はシステムエンジニアを派遣する会社で、仕事内容は事務職でした。就職を決めた会社より給料は良く、土日祝が休みという点はよかったのですが、正社員雇用ではなく準社員扱いという条件です。

面接してくださった方とも話がしやすく好印象だったのですが、近場ではあるものの電車通勤になる職場でした。

私は、自分の思っていた条件に固執してしまったことと、卸売市場内の会社で試しに少し働いていて断りづらく感じたこともあり、準社員の話は断って、最初に決めた職場で仕事を始めました。

車通勤OKで、正社員での雇用。その点については、自分の望んでいた条件通りで間違いはありませんでしたが、働いてみると仕事量に対して、明らかに人員が不足していました。

その上、残業は絶対ダメとの会社方針で仕事を持ち帰るのが当たり前でした。

上長は50歳ぐらいの方で常務でした。この方の計らいで、本来8:30~17:30の勤務時間のところ、17時に帰ることができました。おかげで、子供を持つ母にとって夕方の貴重な時間を有効活用することができました。

一方、17時に仕事を終わらせるには、昼休憩を時間通りに取ることができませんでした。昼食は会社の食堂で、15分ほどで済ませてすぐに仕事に戻るような日々が続きました。昼食の食費は会社から出してもらえましたが、毎日仕事に追われて気持ちの休まるときがない日々でした。

上長からの厳しい言葉に張りつめていたものがプツンと切れた

そんな状況の中で、子供の参観日がありました。午前中に仕事をして昼から早退させてもらうように早い段階で伝えていたにも関わらず、上長から「子供の行事って、そんなに毎回母親が出ないといけないものか」と言われました。

その上に「そんな気持ちの人だとわかっていたら、あなたを雇わなかった」とまで言われてしまい、張り詰めていたものがプツンと切れ、うつ病のようになってしまいました。

この文章だけを読むと、中には、私の我慢が足りないと思われる方もいるかもしれません。

しかし、私が自分の経験から言えることは、自分の適性や性格を考えて、転職先の条件を吟味すべきだったということです。私は、仕事で必要以上にがんばってしまう性格です。なので、休日が少ない職場は私には合わなかったのです。そのことにもっと早く気づいていればよかったと思います。

もちろん、後で合格した準社員の職を選んでも、うまくいっていなかったかもしれません。ただ、正社員にこだわることのメリットがどれくらいあったのか。週休二日の職場なら、多少の残業は受け入れるべきではなかったのか。

自分の条件に固執せず、もう少し柔軟に考えるべきでした。そして何より、人との相性についての自分の勘をもっと信じて、それに従うべきであったと思うのです。

この文章を読んでいるのは、これから転職を考えておられる方だと思います。

まずは、仕事に対する考え方を明確にする時間を十分に取ることをお勧めします。その上で、転職先に自分が求める条件をどこまで広くもてるかを考えて就職活動に臨まれることをお勧めします。

そうでなければ、私のように体と心を壊して振り出しに戻るようなことになってしまいます。いや振り出しよりさらに後ろからのスタートでした。そんな転職では意味がありません。

急がば回れ!で有意義な就職活動にしてください。