自分の仕事に全力で取り組んだ3年間

仕事に役立つヒントが見つかる!会社員の体験談

自分の仕事に全力で取り組んだ3年間

パソコン入力

50歳間近で初の事務の仕事

3年前、私は運送会社で働いていました。
この業界での仕事は何もかもが初めてでしたが、
50歳間近で雇っていただいた、しかも初の事務の仕事です。

とにかく全力で取り組む覚悟でした。

けれど、そんな気持ちが萎えてしまいそうだったのが、
同じ時期に入社した二人の仕事に対する姿勢でした。

出勤もぎりぎりで、いつもおしゃべりばかりだったのです。

しかも、会話する相手が男性となると、鳴り続けている電話もそっちのけな感じでした。
私はそんな彼女たちとは、最初から波長が合わないと感じていました。

私は会社での仲良し関係は後回しにして、最初に決断した通り、
人の何倍も仕事に取り組もうと考えました。

そして、一日中鳴りやまない電話の対応と、
自分が担当する経理の仕事に一生懸命取り組みました。

まずは自分から率先して仕事しよう。
そうすれば彼女たちも…という気持も最初はありました。
ですが、実際には全くの逆効果でした。

次第に私だけが仕事している態勢が普通であるかのような
雰囲気ができ上がっていきました。

同僚の態度が冷たくなった

だからといって、私も同じようにしているわけにはいきません。

何しろ、やらなければ、やらない分の仕事がどんどん溜まって、
大変になっていく一方です。

また、多くの応募者の中から雇っていただいた期待に応えたい、
との私の思いは変わりませんでした。

そして、それは見ている人は見て、わかっていてもくれていました。

最初は「〇〇さん(私の名前)がやってくれてるから」
とありがたそうにしていた彼女たちも、
ドライバーさんたちや他の職員たちの私への態度と自分たちへの態度の違いを
腹立たしく感じたのかもしれません。

次第に私への態度が冷たいものに変わっていくのがわかりました。

次第に増えていく仕事量と毎日格闘

おまけに、彼女たちが担当しているはずの仕事は遅々として
進んでいかないため、他の仕事にも影響が出始めました。

そのせいで、私はその一部も背負わねばならなくなりました。

私は、次第に増えていく仕事量と毎日格闘していました。

その職場では、パソコンは合計3台しかありませんでした。

しかも、そのうち一台は、事務職員とドライバーさんたちが共同で
使わねばならないため、他の2台を私たち3人で代わる代わる使わなければなりません。

しかし、仕事量の多い私は、一日、座っていても定時には帰れません。

それを知ってか知らずか、単に気が合うからなのか、おしゃべりに余念のない彼女たちは、
ほぼ自分たちの仕事は会話をしながらのゆっくりペース。

電話もパソコンの置いてある机の場所で受けていたりします。

そうすると、私がパソコンを使える時間は限られてきてしまうのでした。

そんな中でも、彼女たちの昼食時間と私の昼食時間をずらすなどして、
なんとかやりくりし、経理、専属会社の配達商品の入力20ページ分や
日々の備品の確認、伝票整理、電話応対、一部の特別夜勤配達書の作成など、
息つく暇も惜しむほどの業務をこなしていきました。

仕事量は、パートで働く私のキャパを超えていた

私は会社にいる間、とにかく自分にできることを精一杯こなし、
3年後、主人の栄転を機に、その場所を去りました。

本当はもっと働いてもよかったのですが、
仕事量は、パートで働く私のキャパを超えていました。

その時に思ったのです。
どんなにがんばってもダメな時には、そのことを受け入れることも大切であると。

それ以上、そこにいてはいけないということなのだ、
と判断することも必要と私は思ったのです。

しかし、そこに居続けている限りは
「本当にこの場所はよいところだ、よいところだ」
と思って仕事するべきだと今でも、私は思っています。

よいところだと思って仕事をしていれば、
そのうち実際にもっとよい状況になっていくことでしょう。

自分が悪く思っているのに、よいことがどんどん起こっていくとは考えにくいです。

また、退職を考えたなら、それが単純に
「嫌だから」という理由ではないか、
「自分はこんな会社にいるにふさわしくない」などと、おごった見方をしていないか、
正論で言い訳していないか、
など一度は客観的な思考に立って考えるべきだと思っています。

退社した後で事務所に諸手続きの関係で行くこともあるかと思います。
そんな時も笑顔で堂々と訪問したいではありませんか。

退職の日の起立の姿勢での見送り

私は、退職の日、みなさんに一言メッセージを添えたお菓子を配り、お礼を申し上げました。

そうすると、たった3年間の在籍だったのに、
職場の方々は起立の姿勢で私を送ってくださいました。

仕事をする以上、どんな環境であっても、精一杯仕事をしたい。

会社を辞めるとなっても、
あとで会社に顏を見せに来るのが恥ずかしくない仕事をした上で辞めたい。

それが私の考え方です。