中小企業診断士の資格取得を機に金融機関勤務からコンサルタントへ転身

仕事に役立つヒントが見つかる!会社員の体験談

中小企業診断士の資格取得を機に金融機関勤務からコンサルタントへ転身

中小企業診断士の支援

現在、コンサルティング会社で契約社員として、中小企業のオーナー向けの経営戦略策定をメインとしたコンサルタントをやっています。また、個人で補助金申請支援をメインとした中小企業診断士としての活動を行っています。

もともとは金融機関に長く勤めていましたが、中小企業診断士の資格合格を機に早期退職してコンサルタントの道を選びました。

1. 金融機関では金融面でしかサポートできない事に限界を感じた

仕事は、コンサルティング会社の方は主に中小企業のオーナーと1on1で事業の課題を特定しながら、その解決策を経営計画に落とし込むことを行なっています。それに伴って実行支援に携わることもあります。

また、個人の方では補助金申請書の作成をお手伝いしながら、採択された後の実行サポートを行なっています。とてもやりがいのある仕事だと感じています。

診断士の資格を取得しようと思ったきっかけは、金融機関で企業オーナー相手の仕事をしていたときの経験にあります。

金融機関では、どうしても金融面でしかサポートができない事に限界を感じていたので、会社に対し全方位からサポートできる中小企業診断士の資格に興味を持ちました。

2. 資格取得のための勉強に要した期間は2年半

資格の勉強については、一次試験は独学で突破できました。ところが、最初の二次試験は独学で撃沈したので、その翌年は大手予備校の通信講座を利用しました。

幸いなことに2度目の二次試験で合格できたので、勉強に要した期間は2年半になります。

費用については、テキスト・問題集を合わせると50万円くらいかかっているのではないでしょうか。

ただ、勉強の内容が仕事に直結したり、関連していることが多かったので、興味を持ってストレスなく勉強できたと思います。

3. 中小企業診断士の資格取得後にコンサルティング会社へ転職

中小企業診断士の資格を取得した後は、すぐにコンサルティング業務を行いたかったので、最初はコンサルティング会社でフルに働きつつ、徐々に勤務時間を減らして個人でも活動できるようにしていきました。

当初はすぐにコンサルティングを自力で行う自信がなかったので、勤務という形態を選び現在も続けていますが、スムーズに個人で事業を行うには良い方法だったと思います。

個人の方では、資格取得と同時に各都道府県の中小企業診断士協会に所属し、そこでのネットワークを利用するなどして仕事を獲得していきました。

また、活動する中で外国人経営者を支援する事業者とのつながりができたことから、そこで受注する案件が現在では一番多くなっています。

4. 感情的にも経済的にも素晴らしい見返りがある仕事

仕事では最初に述べたように経営計画を策定することが多いです。策定の中で顧客が一番業績を伸ばすことができ、従業員を幸せにできるために解決すべき優先課題を特定することで、顧客の業績改善のスピードが上がり、予想以上の成果を出すことを目標としています。

顧客が想定していた以上の結果を出すことができた時は、オーナーのみならず、従業員や関係者からも感謝されます。また、こちらが考えていた金額以上での継続受注が獲得できるので、感情的にも経済的にも素晴らしい見返りがあります。

今後は、個人での業務の割合を増やしていって、完全に独立することを目指していますし、そのために力をつけたいと考えています。

また、従前から社会保険労務士の資格も保有しているので、その登録を行い、相乗効果が出る形で2つの資格のコラボレーションを計画しています。

5. 中小企業診断士の資格は組織内でのステップアップにも役立つ

現在、中小企業診断士の資格の勉強をしている人や目指している人にとって、診断士の受験勉強の内容は合格するかしないかに拘らず仕事に直結するものが多いので、ぜひ前向きに勉強を継続してほしいと思います。

また、合格できたのであれば、コンサルティングの仕事は先に述べたように会社に対して全方位的に関わることができるので、とても面白いですし、金銭的成果も大きいので、この世界への転職を考えるのいいと思います。

また、中小企業診断士の資格は通常の企業にいたとしても十分活かすことができる内容なので、組織内でのステップアップにも役立つと思います。ぜひがんばってほしいです。