現状改善のためには意見に耳を傾けてくれる上司を選ぶ

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現状改善のためには意見に耳を傾けてくれる上司を選ぶ

倉庫作業

倉庫作業員として仕事をしていた

40代男性です。30歳から42歳までの間、物流会社に勤めていました。
職種は、倉庫作業員(フォークリフトオペレーター)。

入出庫などの倉庫作業、清掃、軽作業などの仕事をしてました。
倉庫で取り扱っていたのは、洋紙でした。

荷主は親会社で、私が一番苦労したのは荷主である親会社との連絡です。

勤め先は、荷主の子会社でしたので、現場に従事する人間としては
意見が言いづらい状況でした。
独立系の物流会社であれば、社内の業務改善ももっとやりやすかったのでは
ないかと思います。

しかも私の主要な仕事は入出荷作業のみでした。
荷主との連絡については事務員さんがやっていたので、直接は意見を言えない状況でした。

もちろん業務遂行上で困ることは、上司である所長には言ってはいましたが
親会社に伝わっているかどうかは疑問でした。

入社して5年が経過。社長が変わった

そういった状況で、入社から5年ほど経過した時に社長が変わりました。

もともと、この会社の社長は荷主の親会社の役員との兼任でした。
兼任のために、社長が社内にはいないことが当たり前だったのですが、
このとき初めて、子会社である物流会社専任の社長が来ることになりました。

親会社から出向してこられた社長なので、
社長からすると、系列の物流会社に来たことになります。

この社長は、私やドライバーなど現場労働者の声をたくさん聞こうとされる方でした。

新しい社長がそういう方とわかったので、
私はそれまで業務遂行上でやりにくかったことを列挙して、
改善の提案をしてみることにしました。

私が社長に改善提案したこと

具体的には次のような事柄でした。

1.商品の入庫予定表をもらえる体制
2.入荷商品の荷造りの仕方の改善
3.荷主との直接連絡の提案
4.査定システムの明示

上記4点を中心に提案してみました。

1.商品の入庫予定表をもらえる体制

まず1の入庫予定表の件がどういうことかと言いますと、
地方の紙のメーカーからの入庫品については入庫予定表が来ていましたが、
紙の原料を加工業者に入れて、そこで生産する商品については
入庫予定表がもらえることはありませんでした。

私は一人で現場作業をやっていましたので、
入庫商品がはじめからわかっているのと、わからないのでは
段取りが全く変わってきます。

この提案については、現場の仕事の段取りがやりにくいことに理解をしていだだき、
全部とはいきませんでしたが、9割程度の入庫予定表がもらえるように改善されました。

2.入荷商品の荷造りの仕方の改善

2の入庫商品の荷造りの仕方というのは、ボール紙の入庫の時の荷造り方法の話です。

それまでは、商品の上からビニール袋をかぶせているだけで、
商品をピッタリ包装しているわけではなかったので、
積込などの時に横がすれたりして商品が傷つくケースが多々ありました。

こちらの方も、私が社長に伝えた改善依頼を親会社に伝えていただいたらしく、
次のボール紙の入庫時には、ピッタリとラップ巻きがされているように改善されていました。

それまでは、すべての商品にピッタリくっつくように、
私が自分でラップをもう一度、巻き直していたので、かなり手間が減って助かりました。

3.荷主との直接連絡の提案

3の荷主との直接連絡の提案というのは、現場作業を知っている私と、
親会社の営業などお客様と直接商談をする人間とで
直接業務上のやり取りをさせてほしいという依頼でした。

ふだんの業務遂行は、私ではなくて、
会社の事務員さんと荷主の親会社の事務員さんの間で行われていました。
現場作業に関わらない人間同士でのやり取りの結果、
何をどうしてほしいのかよくわからない指示が多かったので、
直接やり取りさせてほしかったのです。

これについては、連絡の担当者を変えると、
荷主がわからなくなるからという理由で、改善してはいただけませんでした。

4.査定システムの明示

4の査定システムの明示については、
賞与査定などの際にどのようにして行っているのかが全く分からなかったので
そのやり方の説明を求めたものです。

これについては、査定会議の中身は教えられないとのことでしたが、
何人でどういうシステムで行っているかについての説明はしていただきました。

意見に耳を傾けてくれる上司を選んだことで現状が改善された

結果としては、4点提案して、3点が解決されたという形です。

この経験を通じての私の考えは次の通りです。

まずは自分の仕事をキチンとすることです。
そのうえで、意見に耳を傾けてくれる上司を選んで現状改善の提案をする
のがいいと思います。

会社という組織である以上は、どうにもならないこともあるのですが、
自分の仕事をキチンとしたうえで、相手を選んで話をすれば、
解決されることもあると経験を通じて学びました。