30代の女性です。私は今も福祉関係の仕事をしていますが、20代前半の頃は、今とは違う会社で福祉関係の仕事をしていました。
仕事場は女性が多いわりにはざっくばらんな性格の人たちばかりで、女性特有のネチネチした人間関係はありませんでした。ただ、男っぽい性格の人が多いがゆえにぶつかる時は激しく、物言いもきついのがネックでした。福祉と言っても作業所で、力仕事だったこともその一つの要因だったのでしょう。
物言いがきついこと以外には、決められた数量を納品しなければいけないというプレッシャーがあり、そのプレッシャーに毎日押しつぶされそうな気持ちでした。
福祉はどこも安月給ですので、人が集まりません。人が来てくれても女性であることが多く、家庭がある人であれば休むこともしばしばです。
私もその中の一人ではありましたが、休む人の穴埋めをするのはとても大変です。その割には給料が安いし、荒っぽい人が多いしで、不満が溜まる一方でした。そんな時に転職を考えました。
ちょうど2月でした。3月は満期退社する人が多いため、2月には求人が多いということを私は知っていました。そこで、これも何かの縁だと思い、早速退職願を出して、就職活動に励みました。
最初は、また同じ業種に就こうとは思っていなかったのですが、よく考えるうちに、やはり慣れた環境や作業がいいと思うようになりました。また、車がないので、前職同様に家の近くで探すことにしました。いくつかの候補の中から、ある福祉施設の面接を受けることにしました。大きな施設ではなく、こぢんまりとしたアットホームな施設でした。
小さな施設ですので、面接では社長さんが対応してくれました。履歴書を見た社長さんは「前は○○さんの施設で働いていたんだね。何か問題でもあったの?」と質問されました。私は「知り合いなの!?」とドキッとしましたが、笑ってごまかしました。
後で人に聞いて知ったことですが、前職の施設とこの施設は以前に仕事のつながりがあり、それ以降、社長同士の仲が良く、困ったときはお互いに助け合う仲だということでした。
面接をした施設から、前職の社長に私が面接を受けたことが耳に入ったようです。そのときにどんな会話が交わされたのかはわかりませんが、この施設では採用になりませんでした。前職では円満退社というわけではなかったので、あることないこと言われたのかもしれません。
その後、またハローワークに行きました。この間のことはたまたまであると自分に言い聞かせて、また懲りずに福祉施設の面接に行きました。ところが、またしても前職の施設と繋がりのある施設でした。今年は大厄なのか?と思いました。
前職で働いているときは作業をこなすのが精一杯で、どこの施設と繋がりがあるなんて気にも留めていませんでした。そんな自分をかなり悔やみました。
この2つの失敗から私が学んだことは、福祉施設は横の繋がりがあるということです。小さな施設だとなおさらです。福祉関係から福祉関係への転職を考えている人は、分野を変えることをオススメします!
私は、就労継続支援B型から就労継続支援A型に変わろうとしていたので、全くといっていいほど分野が一緒でした。そうではなく、たとえば就労分野で働いていたら、次は生活介護など分野を変えて転職することをオススメします。
または、地域を変えてもいいでしょう。隣の市になると、研修も別になるので関わることも少ないです。
転職先として大きな施設を選ぶというのも一つの手です。大きな施設は、一つ一つの施設の名前など覚えていませんし、そのどれかの社長と特別仲がいいというのもありません。小さな施設ほど横の繋がりが濃いので、同じ分野の施設から施設に転職する際は気をつけるべきです!
ただし、円満退社をしていれば、逆に前職の社長さんとか社員さんが、次の会社に良いように言ってくれて、面接がうまくいく場合もあるかもしれません。前職でどんな風に辞めたかも関わってくると思います。