コンサルタントとしてスキルアップするため中小企業診断士を取得

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コンサルタントとしてスキルアップするため中小企業診断士を取得

中小企業診断士取得

会計事務所に勤務している20代男性です。
ふだんは財務コンサルティング業務に従事し、約50社のクライアントに対して、財務面の改善や節税の提案などを行っています。

(1) 中小企業診断士取得を考えた理由

職場環境に不満はなく、自分の仕事がお客様のお役に立てているという実感もあり、充実した日々を送っております。

しかし、終身雇用制度が崩壊しつつあると言われる現代社会で、勤務先のみに収入を依存していることに日々不安を感じておりました。

そのような状況の中で、
・20代のうちに何か個人としての武器になるものが欲しいと思ったこと
・コンサルタントとしてスキルアップしたいと思ったこと

この2点から、資格試験の勉強を始めることを決めました。

数ある資格の中で中小企業診断士を選択した理由は大きく3点です。

① 一定の認知度がある難関資格で、副業や独立が可能
② 学んだことがコンサルタントの仕事に直接活かせる
③ 一部の試験範囲に関する知識を既に持っている

(2) 1次試験の勉強方法

勉強を開始するにあたって、「費用は極力抑えながら最短で合格する」という目標を設定しました。

私の性格上、勉強期間が長期化すると確実にモチベーションが低下すると考えたからです。

費用を抑えるためにも独学で勉強すると決めてからは、試験の概要や短期合格のための勉強方法をリサーチすることから始めました。

勉強を始めた当初は法務や情報システムなどこれまで全く関わってこなかった分野について、
「なんだこれ、、全く分からない、、」
「こんなに色んな知識を短期間で覚えられるのか」
など不安に感じることはたくさんありました。

しかし、勉強を進めていく中でその不安は解消されていきました。
なぜなら、一次試験は、科目自体は7科目と多いものの、一つ一つはそこまで深い理解が求められていないと分かってきたからです。

実際に勉強を進める上で、有効だったのは下記の4点です。

① とにかく過去問を解き、アウトプット中心の勉強を行う
② 全ての試験範囲を網羅しようとせず頻出問題に絞る
③ 通勤やお昼休憩などの隙間時間をフル活用
④ 定着していない知識に絞って繰り返し復習

特に①、②は短期合格を目指すにあたって非常に有効な方法ですので、ぜひ取り入れるべきだと考えます。

上記の方法を徹底したことで、約4か月で1次に一発合格することができました。
勉強時間は400時間程度です。

(3) 2次試験の勉強方法

2次試験についても勉強方法は1次試験と同様に、とにかく過去問を解いていくことの繰り返しでした。

初めて過去問に着手した時は、
「こんなの80分で対応できるわけがない、、」
「そもそも問題の意味がわからない。」

という気持ちが率直な感想でしたが、過去問を20事例ほど解いた頃から、なんとなく解答を作成できるようになりました。

40事例ほど解いた頃には、だいたいの解答パターンが見えてくるようになり、十分に本番で戦えるレベルだったかと思います。

勉強の中で重要だと感じたことは、とにかく解答のパターンを多く持つことです。
【例】
問題点:在庫管理がずさんで過大な在庫が発生
解決策:在庫管理の方法を見直し、在庫量を適正化

過去問を解いていく中で上記のようなパターンが蓄積されてくるので、それをアウトプット可能な状態にするために徹底して反復学習を行いました。

上記のように過去問を繰り返し解くことで、2次試験も約1ヶ月で一発合格を果たすことができました。勉強時間は約100時間でした。

試験全体を通して、かかった費用については受験料を含めて10万円弱程度と、かなり低コストに抑えることができました。

ただ、学習期間中は、通勤の時間はもちろん、帰宅後も1日最低1時間は机に向かうことを徹底し、土日は多い日で10時間以上勉強に打ち込みました。

(4) 中小企業診断士資格を取得してよかったこと

半年間とはいえ、真剣に努力してきたことが身を結んだ喜びはやはりひとしおです。

合格を上司に報告した際には、かなり驚いた様子でとても喜んでくださいました。

「若いうちからがんばっているね!」
「すごいね、おめでとう!」

など、先輩方がお声がけくださることも多く、社内での評価は確実に上がったといえます。

資格手当や昇格への直接的な影響はまだありませんが、試験勉強の中で学んだことは業務に活かされており、間違いなく仕事の役に立っています。

また、中小企業診断士の肩書きがあることで、社外の方に対しても一定の安心感を与えられているかと思います。

その他にも、中小企業企業診断士という肩書きを得たことで、さまざまな副業への可能性が開けたことも大きなメリットだと感じております。

・補助金の申請サポート
・商工会での経営相談員
・補助金の審査員
・専門家としての執筆活動
・中小企業のコンサルティング業務

上記は先輩方が実際に行っているお仕事のほんの一例ですが、その他にもさまざまな案件に今後携わることができることに対し、期待が膨らんでおります。

総括すると、中小企業診断士資格の取得は、費用対効果の高い投資だったと考えております。理由は下記です。

・幅広い知識がついた
・社内の評価が上がった
・副業の可能性が大いに開けた
・研究会などで様々な業種の方と交流できる

試験に挑戦しようかどうか、悩んでいる方は、ぜひ一度テキストや過去問を眺めてみることをおすすめします。

「案外いけるんじゃないか?」と感じた方、中小企業診断士は勉強自体が非常に面白い試験ですので、熱が冷めないうちに勉強をはじめてみてはいかがでしょうか。

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