「中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト 2財務会計編」(TAC出版)

仕事に役立つヒントが見つかる!会社員の体験談

「中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト 2財務会計編」(TAC出版)

「中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト」(TAC出版)

2019年に独学で、中小企業診断士の試験に合格した30代男性です。数社において営業の経験があります。

1.「最速合格のためのスピードテキスト」を手に取った理由

2017年に会計システムの会社に入社し、営業を行う傍ら、2018年秋から中小企業診断士試験の勉強を始めました。

仕事で貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書に触れる機会があり、財務に関して多少は馴染みがありました。ただ、試験問題が解けるレベルではなく、財務分野は特に苦戦しました。

私は、数字を使う科目では、計算問題を多くこなして慣れることが最も大事だと考えています。そこで、行った対策はテキストと問題集の往復です。

具体的には、テキストで基本的な知識のインプットを行い、問題集で問題を解き、解説を読みました。そして、わからない部分はテキストで再度確認を行いました。

私が使用していたテキストは、「中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト 2財務会計編」(TAC出版)です。

このテキストを選んだ理由は以下の2点です。
・過去に簿記の資格勉強を行っていた際もTAC出版のものが分かりやすかった。
・科目ごとにテキストと問題集に分かれている。

2.「最速合格のためのスピードテキスト」の概要紹介

内容は以下のように11章に分かれています。それぞれの章で細かく試験内容に関わる知識を網羅できます。そのため、問題を解く上で疑問に思ったことは全てこのテキストで解決することができました。

第1章 財務・会計とは 財務・会計とビジネスとの関連性を説明
第2章 財務諸表概論 財務諸表とは何か、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書に出てくる用語や科目を説明
第3章 経営分析 安全性、収益性、効率性、キャッシュフロー計算書分析を主に説明。二次試験の事例4で必ず出てくる知識
第4章 管理会計 VP分析、費用差異分析、損益分岐点の求め方について説明
第5章 意思決定会計 正味現在価値法(NPV)、内部収益率法(IRR)、回収期間法(PP)など、二次試験の事例4でも頻出項目を丁寧に説明
第6章 ファイナンス1 企業価値算定方法について説明
第7章 ファイナンス2 スクや期待収益率、偏差、共分散の計算方法について説明
第8章 貸借対照表および損益計算書の作成プロセス 簿記の基本的ルールから貸借対照表、損益計算書の作成までを説明
第9章 キャッシュフロー計算書の作成プロセス キャッシュフロー計算書作成プロセスについて説明。営業活動、投資活動、財務活動の違い、加算減算の理由を詳しく説明。二次試験対策にも十分役立ちました。
第10章 原価計算 製造原価や個別原価計算などについて説明
第11章 会計規則 会計原則やリース取引、のれんなどについて説明

どの章も最初に体系図があります。そのため、今から勉強するのがどのように経営に関わってくるかをイメージすることができました。

また、中身では図表やワンポイントアドバイス、実際の設問例を使いながら説明されており、とても分かりやすかったです。

3.「最速合格のためのスピードテキスト」の活用方法

最後まで苦戦したのがキャッシュフロー計算書の作成方法でした。

これについては、第9章を何回も読み返し、キャッシュフロー計算書作成の意味や背景まで理解するようにしました。それによって、一次試験はもちろん、二次試験について自信をもって臨むことができました。

直前期は過去問やその他問題集で復習したことで、ミスをすることがなくなりました。

また、意外と役に立った部分が出題領域表です。

出題領域表には、過去5年分の一次試験でどの領域が出題されたか全て記載されており、特に強化するべき点がよく分かります。そのため、教科すべき項目については抜け漏れがないよう注力して勉強することができました。

例えば、平成26年~平成30年の一次試験で
「第5章 設備投資の経済性計算(NPV、IRR、PP)」
「第7章 CAPM」
からは毎年出題されている、逆に第2章や第8章の内容はあまり出題されない、といったことが分かりました。

試験合格後に行う実務補習でも財務分析は必須の知識です。当然、実際に中小企業診断士として業務を進めていくうえでも財務に弱いと話になりません。

そういった時にも試験対策で使用したテキストはすごく役立ちます。実際の業務で必要になってから見返すとまた理解も深まります。

財務・会計はとにかく計算演習を繰り返し、扱いに慣れることが一番重要です。

その演習と理解を効率的に行うために、TAC出版のテキストと問題集は非常に役に立ったと感じています。

※ なお、私がなぜ中小企業診断士を目指し、どのように学習して合格したかについては、以下の記事を合わせてご参照ください。
「30代システム会社営業職-独学で中小企業診断士にストレート合格した方法」

※また、財務会計の学習には以下もお勧めです。
「中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集」(TAC出版)
財務会計の学習には「速習!日商簿記3級」(柴山政行)がお勧め!

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