旅行会社の企画部門で働いています。新卒から現在の会社に入社し、12年ほど働いて先日、34歳になりました。
昨今の感染症などの影響もあり、旅行会社は現在非常に大変な状況となっています。
ただ、この状況を迎えたからこそ、従来のような旅行者と観光施設の間に立つ仲介ビジネスに捉われない、新しいビジネスを考える良いきっかけにもなっていると感じています。
Contents
1. 中小企業診断士という資格に出会ったきっかけ
私が中小企業診断士という資格に出会ったきっかけは、法人営業をしていた時代に、クライアントの担当者の名刺に書かれている「中小企業診断士」という肩書を見たときでした。
当時はその資格の存在も知らなったのですが、「なんだか凄そう!」と直感的に思ったことを覚えています。
当時、団体旅行の法人営業担当者として、某田舎町の営業を会社から任されており、相対するクライアントのほとんどが中小企業でした。
そのおかげもあって、中小企業のオーナーや役員と話す機会が数多くありました。
自分自身は旅行代理店勤務であるため、商材は当然、旅行です。
ところが、彼らとの会話の中で発せられることは事業承継の悩みや収益管理など、旅行業の知識だけでは対応しきれない内容が多かったです。
そこで、自社が扱える商材の幅を超えてでも、顧客の期待に応えられるような人材になりたいという思いから、中小企業診断士を志すこととしました。
2. 環境づくりを徹底し、2回目のチャレンジで1次試験に合格
資格取得を志した当初、一番苦労したことは勉強を習慣化することでした。
大学こそなんとか卒業できているものの、まともに机に向き合って勉強をしたことなどほとんどなかったためです。
具体的には、隙間時間に欠かさず勉強をする意識が生まれるように、スマホで学習できる通信教材を導入するとともに、SNS、ゲームなどの勉強や日常生活で重要でないアプリは全て削除しました。
常時、勉強のことしか意識しないような環境を作り上げることに注力したのです。
購入した教材で足りない論点などは、YouTubeに投稿される教育系動画などで知識を補足しました。
このように環境づくりを徹底した結果、1次試験は2回目のチャレンジで無事合格することができました。
ただ、その後、2次試験の壁は本当に高いもので、合格するまで3回チャレンジすることとなりました。
3. 「ふぞろいな合格答案」で3回目のチャレンジで2次試験に合格
2次試験は、1次試験と違い公式に回答が公開されない試験であるため、適切な勉強をしなければ誤った努力をしてしまい、なかなか合格することができません。
結果的に、3回目で私は合格することができましたが、正直、最初の2回目は誤った学習の仕方をしていたという自覚があります。
ちなみに1回目、2回目はそれぞれ異なる予備校に通い、3回目は独学で試験に挑みました。
予備校によってさまざまな主張があることは理解していますが、合格した今だからこそ言えるのは、合格するために必要なテキストは「ふぞろいな合格答案」シリーズのみで十分だということです。
「ふぞろいな合格答案」シリーズも賛否両論あり、その内容が本当の正解かどうかは分かりえません。
ただ、事実として「ふぞろいな合格答案」シリーズに「合格した人たちが書いた再現答案」が載っていることは間違いありません。
そこから、その「ふぞろいな合格答案」と同じレベルの回答を書ければ合格するのだということに改めて気づいたのが、3回目の挑戦に向けて勉強をしているときでした。
それまでは、1つ1つの設問において「何が本当の正解か?」というあまり意味のない研究をしていたと思っています。
4. 取っても意味のない資格?
中小企業診断士は「取っても意味のない資格」と揶揄されることも多いです。
実際は、全くそんなことはありませんでした。試験に合格した後は、社内外両方とも周囲の自分への評価はかなり変わったと思います。
やはり一定程度の能力の証明になるのか、重要な仕事を任されることも多くなったと感じています。
私自身は難関資格を取得したことは初めてでしたが、資格を取った人間にしか見えないフィールドがあるのだ、ということを強く肌で感じています。
現在は、資格を取得したばかりで中小企業診断士としての活動はこれからです。
もともと目指していたように、今後は現在の会社の業務にとらわれないような幅広い業務に取り組んでいきたいと思っております。
おそらく、中小企業診断士資格の取得を目指している人に対して
「その資格とってどうするの?」
「意味あるの?」
といった類の質問をしてくる人は多いと思います。
もちろん資格取得した後の絵をあらかじめ描いておくということを否定するつもりはありませんが、個人的には「とりあえず取得を目指す」であっても良いと思っています。
それは、中小企業診断士資格取得のために勉強をするだけでも、全く勉強していない人に比べて、相当な知識が身につくことは間違いないからです。仮に資格取得ができなかったとしても業務に生かせる部分も多いです。
何度も不合格を繰り返すと
「こんなことやっていて意味あるのだっけ?」
「もうやめようかな?」
と思ってしまうこともあるかもしれません。私もそうでした。
ただしこの試験は努力すれば必ず受かる試験です。私のように基礎学力が低い人間でも合格することができました。
大したアドバイスは持ち合わせていませんが、資格取得を目指す人に私が言えることは、あれこれ考える前にまずは目の前の問題1つ1つに向き合って努力を重ねるべき、ということに尽きると思います。
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