より高いレベルの技術の習得を目指して転職し、自分がこなせずに失敗

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より高いレベルの技術の習得を目指して転職し、自分がこなせずに失敗

放射線技師

診療放射線技師の私が転職した理由

私は現在27歳の女性です。診療放射線技師として、医療関係で2社の勤務経験があります。

2社とも公立の総合病院で、放射線検査・治療部門において、レントゲン検査や放射線治療の照射、メンテナンスを担当していました。1社目は正社員としての勤務、2社目は嘱託社員(契約社員)としての勤務です。

(1)人員不足のためにピリピリとした職場

1社目の職場は、人員不足のために職場の雰囲気が常にピリピリしていて、1つのケアレスミスも許されないような雰囲気でした。うっかりミスをした時は、所属部署で公にされるだけではなく、病院全体のリスクマネジメント委員会にかけられ、院長にまで糾弾されました。

人員不足な中、一部の優秀な社員がなんとか業務をこなしていましたが、こなしてしまうがゆえに、またどんどん人員を減らされてしまっていました。

人員不足から激務になり社員が辞め、悪い噂が広がって、さらに新入社員が来なくなるという悪循環に陥っていました。

(2)職場の人間関係も最悪

一部の社員が、他の社員を追いつめてしまうというのも問題でした。辞めてしまったり、病気になってしまうまで追いつめるのです。資格があれば雇われるという業種であるため、パーソナリティに問題がある人も平気で存在するのは仕方のないことでした。

そうしたところから、職場の人間関係も最悪で、社員同士で絶対にコミュニケーションを取ろうとしない人やターゲットを決めていじめ抜く人、女性社員にセクハラをする人など異常な人が跋扈していました。

そんな前職から、より良い環境を目指して、より大規模なレベルの高い医療を提供している病院に転職しました。新しい環境でよりレベルの高い技術を身につけ、人間関係も改善することを目的に転職先を選びました。

転職後によかったこと。悪かったこと

転職先は大学のゼミの教授に紹介してもらいました。ハローワークや民間の求人サイトも利用していましたが、狭い業界なので、オープンになっていない求人も多く、教授のような事情通に頼るのが最善の道と思いました。

(1)転職後によかったこと

新しい病院は雰囲気が明るく、若手も上司に意見が言いやすい環境でした。むしろ若手が、仕事ができない上司をうまく扱っているような感じでした。

人間関係ではたまたま厳しく贔屓が激しい上司に当たってしまいました。しかし、常にその人と一緒にいるわけではないので、前のおかしな人たちが跋扈する病院よりははるかにマシでした。

ただし、近いうちにリニューアルを予定していたため、職場全体が浮足立っており、業務量が多く常に忙しい職場でした。

(2)転職後に悪かったこと

また、正社員ではなかったので、待遇や扱いがやはり正社員より劣っていました。さらには、ふだん行う業務範囲が限られていたので、次に転職するときに活かせるスキルを身につけることができませんでした。

反面、課せられる責任や負担はほとんど正社員と同じで、違う点は夜勤がないことだけでした。また、ここでは検査部門ではなく、放射線治療業務を担当していたため、検査よりもさらに緊張を強いられる日々が続きました。

このように、より高いレベルの技術の習得を目指して転職しましたが、自分がこなせるレベルより高い水準の会社に転職してしまったことから、転職前とはまた違ったストレスに耐える結果となってしまいました。

転職しようとするときに考えておくべきこと

転職しようとする時は、転職先で実際働いている人に事情を聞くのが一番だと思います。

また、転職先で要求されることに備えてよく勉強し、場合によってはスクールに通ったり、他の同系の会社でアルバイトするなどしてスキルを身につけることが必須だと考えます。

また、転職をうまく進めるには、ハローワークや派遣会社も良いですが、自分の専門分野や興味を持っている分野の有識者に相談することも役に立つと思います。学生時代の友人や先生を頼ると良いでしょう。

しかし、私の場合は教授に紹介してもらった転職先を穏やかでない方法で辞めることになってしまい、教授との縁が切れてしまいました。コネを利用する時はリスクも伴うということを知っておくと良いでしょう。