20代女性-中小企業診断士の資格取得で経理からM&A仲介の世界へ

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20代女性-中小企業診断士の資格取得で経理からM&A仲介の世界へ

中小企業診断士

1.大手IT会社に経理として入社

私は新卒で大手IT会社に経理として入社しました。

「ビジネスマンなら会計の知識は必須」と考え、学生時代から会計学を専攻、就職活動では経理業務が行えるところを志望していました。

入社した会社は、伝票作成から有価証券報告書の作成まで、さまざまなフェーズに関わる業務に、若いうちから携わることができるとのことでした。

私はそこに魅力を感じて入社を決めました。

2.中小企業診断士資格との出会い

経理に関する業務を一通りやり終えたと思えた時、すでに3年の歳月が流れ、私は経理業務に物足りなさを感じるようになっていました。

「経理はコストセンターとして、コスト削減に貢献する仕事しかできない。今後はプロフィットセンターとして、会社の事業戦略を考えたり、売上を上げる仕事をやっていきたい。何か、会社経営を網羅的に勉強できる、経営に関する資格はないだろうか・・・」。

そんなときに出会った資格が中小企業診断士(以下、診断士)でした。

3.中小企業診断士資格の取得

1年で合格する!」と目標を定め、25歳から独学で合格を目指しました。

その学習方法は「本屋でテキストと問題集を買い、まずテキストを読み、その後に問題集を解く」という実にシンプルなものでした。ひたすらこれを繰り返すことで知識を定着させました。

と言っても、合格するためには膨大な勉強時間が必要でした。私は、勉強を始めてから
試験範囲はこんなに広いのか・・・」と戸惑いを感じました。

「やはり、空いている時間はすべて受験勉強に投じなければ」と考え、経理業務をこなしながら、移動時間、お昼休み、入浴時間と、空いている時間をすべて勉強に回しました。

こうして時間を有効活用することで、本試験では1次・2次ストレート合格という結果を勝ち得ることができました。

勉強

4.中小企業診断士資格の取得後に転職

診断士合格後、転職活動を始めた私が新たなステップとして選んだのは、「M&A仲介」の世界です。

M&A仲介は、その会社の戦略や社風、業務プロセス、どのような人材を獲得したいのか等々、その会社の全体像を広く知っていないと良い提案をすることはできません。

買収される会社は買収する会社の社風に合うだろうか、その後の業務プロセスをどう統合するのか等々、やるべき業務は多岐にわたります。

M&A仲介は、まさに私がやりたかった「企業の成長戦略を描く仕事」でした。

M&A仲介会社で働くべく、私の転職活動はスタートしました。その際、大きなアドバンテージになったのは、やはり診断士の資格でした。

診断士の資格によって、採用側から「こいつはやる気だけじゃなく、知識もあるな」と一定の評価を得られました。

さらに、それだけでなく、診断士を勉強したことで、会社ごとの経営戦略への理解が深まり、その会社の経営者や人事部門が何を考え、何を求めているのかを、おおよそ理解できるようになっていました。

こうして私は26歳の時に、現在勤務する金融系M&A仲介会社に転職しました。

5.中小企業診断士の資格が活用できるM&A仲介の仕事

M&A仲介は、まさに診断士に求められる役割そのものであるように思えました。

診断士に求められる役割は、基本的にどの分野についても取りこぼしなく理解し、その問題が自分で解決することができないものであれば、士業を中心とした他の専門家につなげるという「橋渡しの役割」です。

M&A仲介に求められる役割も同じです。

M&Aの各フェーズで発生する買収監査は会計士・税理士に、契約書作成は弁護士に、クロージング後の登記申請は司法書士に依頼をします。

M&Aは「法のるつぼ」と呼ばれるくらいにさまざまな法律を踏まえて作業しなければならず、すべて自分一人の力でやりきる必要はありません。

まさにM&A仲介も「橋渡しの役割」が求められる仕事だったのです。

ミーティング

6.中小企業診断士の資格取得で得たかけがえのない仲間とともに

診断士に登録して今年で4年目、年齢は30歳になりました。当初は転職目的で取得した診断士を取って良かったと最近感じるのは、「かけがえのない仲間が増えた」ことです。

診断士取得後の実務補習で出会えた仲間・・・。

この仲間たちによって自分の視野もかなり広がりました。彼らと知り合えたことは、単に視野が広がっただけでなく、「同じ釜の飯を食べた仲間」として非常に貴重な存在です。

これからも彼らと一緒に笑い合うことが、何かを成し得ていく原動力につながっていくのだろうと感じています。

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