30代男性-挫折後、6年ぶりの再チャレンジで中小企業診断士に合格

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30代男性-挫折後、6年ぶりの再チャレンジで中小企業診断士に合格

スキマ時間を活用して学習時間を確保

日系メーカーに勤務する30代前半の男です。新卒で入社して以来、営業マンとして仕事をしています。2012年に一度、中小企業診断士取得を目指しましたが、挫折した経験があります。

その後、6年越しのチャレンジで2018年度に一次試験合格、2019年度に二次試験を合格できました。今は会社員をしつつ、副業で中小企業診断士として活動しています。

(1) 強い危機感から中小企業診断士の資格取得を目指す

2012年の一度目のチャレンジの際は、単純に「自己啓発として」や「キャリアに箔をつけたい」という思いで、ビジネスマンに人気かつ難関資格と言われる中小企業診断士を目指しました。

予備校の通学講座を受講しましたが、当時あまり覚悟もなかった私は、毎週の講義や答練についていけず、結局一次試験すら受けずに挫折しました。

その後、30歳を目前にして、会社員としてのキャリアアップもある程度見えてきました。

ただ、「人生100年時代や終身雇用の崩壊と言われている中で、このまま会社に依存していてよいのか?」という強い危機感を抱くようになりました。

そこで、会社に依存しなくても稼げるような何かが欲しくて、一度は挫折した中小企業診断士を再度目指すことにしました。

(2) 中小企業診断士の受験勉強に挫折した理由は

私が挫折してしまった理由は主に次の3点です。反面教師にしてください。

① 勉強を習慣化できなかった

一般的に中小企業診断士合格の学習時間は1,000時間以上と言われています。一年で合格しようと思えば、月80時間以上、週20時間以上の学習時間が必要です。

私は大学生時代からほとんど勉強せず、社会人になっても業務時間外に勉強するという習慣がありませんでした。そのため、週20時間以上も勉強することにツラさを感じ、学習時間を確保できませんでした。

② 通学講座がライフスタイルに合っていなかった

私の部署は業務量に波があり、忙しい週や月は平日深夜まで残業があり、休日出勤もありました。一方、予備校の講座は毎週土日に講義があり、平日にも予習・復習をしないとついていけない状態でした。

仕事の忙しい週は、予習・復習もできず、講座にも出られないという状態で、一度講義に置いて行かれると再び追いつくのが難しく、モチベーションが低下していきました。

③ 勉強の仕方が間違っていた

講義やテキストの理解に集中し、問題演習を疎かにしていました。

当然テキストの理解は重要ですが、それだけでは問題が解けるようになりません。特に計算が必要な財務会計や経済学・経済政策では、そのことは顕著です。

そこで、問題演習をまず学習の中心とし、その中でわからない箇所があればテキストを確認し、理解を深めていくという作業が必要です。

それなのに私の場合はテキストを何周も読み、理解することに努めていたため、問題演習で得点が伸びませんでした。

(3) 6年ぶりの再チャレンジで合格できた理由は

6年ぶりの再チャレンジで合格できた理由は、勉強のスタイルを大きく変更し、「勉強の継続」を目的に工夫をしたことが要因と考えています。具体的には次の3点です。

① 朝イチ勉強の徹底

夜だと、残業になったり、飲み会が入ったりと急に時間が取れなくなってしまいますが、朝であれば、自分が起きさえすれば時間を確保できます。

私の場合は前日に残業しようが、飲み会だろうが必ず朝7時から9時までは勉強をしました。当然、眠くて集中できない日もありましたが、まずは習慣化を目的とし、継続しました。

ちなみに、私が実践していた早起きのポイントは、前日の夜ごはんを少なめにすることです。消化吸収の負担が少なく睡眠の質が向上しますし、朝も空腹でスッキリ目覚めることができます。

② オンライン講座で柔軟に学習時間を確保

オンライン講座のメリットとしては、自分のペースで勉強できること及びスキマ時間を活用できることが挙げられます。

私の仕事は週や月によって業務量に波があるため、忙しい時は学習ペースを少し緩め、比較的暇な時は学習ペースを早めるなど柔軟に調整しました。

また、通勤移動や顧客訪問のための移動時間、トイレやレジ待ちの時間など徹底的にスキマ時間を活用しました。

柔軟な学習ペースとスキマ時間での学習をコツコツ積み上げることにより、月80時間以上の学習時間を確保できました。

③ 王道の過去問学習

過去問中心の勉強に切り替えました。オンライン講座の講義動画は1周だけし、後はひたすら過去問を周回しました。

最初はわからない問題ばかりで苦しいですが、何周も過去問を解いていると次第に理解が追い付いてくるようになり、勉強が楽になります。

(4) 中小企業診断士の資格取得で資格手当

資格取得後、会社側からは月5,000円の資格手当がつくようになりました。この手当で、中小企業診断士協会の会費を賄っています。

一方、副業については苦戦しています。もともと中小企業の知り合いがいないことに加え、中小企業診断士協会(地方)に所属しても仕事に繋がる話はありませんでした。

また、中小企業診断士の同期からWEBメディア構築の話をいただいていますが、実現には至っていません。

現在は、複数のクラウドソーシングサイトに登録し、補助金の申請支援やWEBサイトの記事執筆案件に細々と取り組んでいます。

中小企業診断士の資格を取ったからといって、仕事が舞い込んでくるわけではなく、受験生時代の勉強と同等かもしくはそれ以上の労力を投入する必要があります。

必死に営業活動を行い、コネクションを作るのと平行して、自分の売りとなるスキルを磨いていかなければ、副業とはいえ仕事を得ることができないと実感しています。

(5) 中小企業診断士の取得は「継続できれば勝ち」

これから中小企業診断士の取得を目指す方は、自分の性格や置かれている環境と照らし合わせて、どうすれば勉強を継続できるか?を考えることが合格への近道になると思います。

私自身の経験でも、私の周りを見ていても、勉強を継続し、一次試験にたどり着ける人自体がそれほど多くないように感じます。

私が利用した通学講座でも「半数近くが一次試験までたどり着かないだろう」、とおっしゃっていました。ぜひ「継続できれば勝ち」と思って勉強に取り組んでみてください。

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