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税務調査で「お土産」は必要?

税務調査で「お土産」は必要?

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  2016年11月1日

手帳

少し前にお会いしたある経営者さん。創業の経緯や仕事に対する考え方などを伺いましたが、真面目で誠実な人柄が感じられる方でした。

利益もきっちり出されており、貸借対照表からもしっかりした経営姿勢が感じられたので、そのようにお伝えしたら、「税理士さんが厳しくてきっちりしているから、助かっています」とのこと。

税務調査でも何の問題もなく、二日間の予定だったところ、一日で「申告是認」で終了だったそうです。

この話を思い出したのは、最近「税務署は見ている。」(飯田真弓著)という本を読んだから。

著者は、26年間、国税調査官として税務調査に関わってこられた後に退職して、研修・セミナー講師などをされている方です。

同書に「税務調査でのお土産」についての話がありました。著者が元国税調査官と知った経営者から、よく

「税務調査って、『お土産』を用意しておかないとダメだんですよね?」と聞かれるそうです。

「お土産」とは、税務調査に入った時に”手ぶら”で帰りたくない調査官のために、軽い修正申告の余地を残しておき、それで早めにカタをつけること。

私も、今度、税務調査に入られるという経営者の方から「お土産は必須」と聞かされたことがあります。なので、この問いに対する著者の回答に興味津々。

で、実際に「お土産」が必要かどうかというと…。

著者の答えは、「税務調査に『お土産』などありません。都市伝説の類でしょう」とのこと。

何も不正を発見できなければ、その調査はそのまま申告是認となるそうです。

また、調査官も人間なので、前回調査で申告是認となった会社は、あまり行きたくない気持ちが働くそうです。調査に行っても、また何も見つからないかもしれないと思うためのようです。

なお、税務調査の実調率は、法人で4.9%、個人で0.8%しかないそうです。(2006年実績)

ということは、95%、つまり、100社中95社の会社には税務調査が来ていません。単純に計算すると、5年間累計で 78%の会社、10年間累計でも 61%の会社には税務調査が入っていないということになります。

税務調査で誠実にきちんと対応し、修正申告書を提出することなく、「申告是認」で税務調査を終えることが、税務調査に来られにくい会社につながるとのことです。

「お土産」が必要と思っている経営者さん、必ずしもそんなことはないみたいですよ。

私も勉強になりました。

税務署は見ている。

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知的資産とキャッシュフローの両面から、企業のビジョン実現をサポートする中小企業診断士・認定キャッシュフローコーチ® https://www.officeair.net



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