上司としても、人としても尊敬できた私の上司

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上司としても、人としても尊敬できた私の上司

女性

新人教員として出会った尊敬する上司

私は二年前まで勤めていた職場で、今も尊敬する上司に出会うことができました。
当時私は新人教員として就職し、上司は私が勤めていた学部の学部長をしていました。

その上司はどんな人だったかというと

・自分の考えを押しつけるということは一切しない
・職場内の人を悪く言わない
・誰よりも仕事ができる

そんな人でした。

実はそこに勤め始める直前に、前職の方からいろんな噂を聞かされていました。
非常に神経質で面倒だとか。声を荒げて怒られたとか…。

まだその上司を一切知らない時に聞いたので、とても緊張したのを覚えています。

自分の考えを押しつけるということは一切しない

いざ就職し、仕事が始まりました。
私の未熟な仕事ぶりを見て、厳しい言葉がかけられます。
ですが、言い方が非常に聞きやすいのです。

頭ごなしに叱るのではなく、どうしてそうではいけないのかということを丁寧に説明してくださり、具体例なども示してくださいました。

納得できない指摘をされたことは、一度もありません。

また、私が上手くいかずに悩んでいる部分を質問した時も、一緒に考えてくださったのを覚えています。

学部長を長年なさるような方です。

きっと本当は私の質問の答えは頭の中にもうあったのだと思うのですが、
自分の考えを押しつけるということは一切せず、私にも考えるチャンスをくださいました。

私の意見を一通り聞いた後に「あぁ、それもいいね」と尊重してくださいました。
もちろん私が間違った方向にいこうとした場合には、前述したように分かりやすく、ご指摘をくださいました。

3つ指摘して1つ褒める、というようなスタンス
で、いつも指導をしていただいたように思います。
ここはよくできていたと思う、だから今度はここをもっと…というように。
非常に励みになりました。

職場内の人を悪く言わない

加えてありがたかったのが、職場内の人を悪く言わないということです。
上の立場になれば、関わる人も増えていきますので、きっといろいろと思うことはあったとは思います。

ですが、上司が私に他の上司や同僚を悪く言うことは一切ありませんでした。

そのぐらい常識だ、と思われる方もいるかもしれませんが、私はそれが全くできない上司の元で働いたことがありますし、そのような人の方が多かったと思います。

二人の上司の間に挟まれ、非常に気まずい思いをしたことがありますし、関わりのない上司のプライベートな噂話を聞かされたこともありました。

しかし、この上司の元で働いた二年間、そういった思いをすることは一切ありませんでした。口も堅い上司は、周りからも厚い信頼がありました。

そんな方だから、私も安心して仕事をすることができました。

誰よりも仕事ができる

そして、上司は誰よりも仕事ができる人でした。
いつお見かけしても、本当に忙しそうにしていました。
それでも私たち部下に当たり散らすなど一切ありません。

今になって分かることですが、何足もの草鞋を履いて仕事をなさっていたと思います。
2,3人分の仕事をテキパキと要領よくこなすのです。

仕事をサボっているような、楽をしている上司を見ても部下のモチベーションは上がりませんが、一生懸命働いている上司を見ていると「上司もがんばっているんだから」と意欲が湧きました。

そんな上司がよく言っていたのは
「もらっている分は働かないと」でした。とても真面目で、謙虚な方でした。

そんな上司は常にいろんな方面にアンテナを張っていました。
ベテランなのに、ご自分の仕事の仕方に固執するのではなく、ワークショップに積極的に参加して視野を広げたり、若者の流行にも非常に敏感でした。

当時50代だった上司の方が20代だった私よりも流行に詳しい、ということもよくありました。
とにかく話題の引き出しが多く、どんな相手とお話しても楽しく会話が続いていくのです。

今、私も引き出しを増やそうと奮闘していますが、そう簡単にできることではありません。

就職前に聞いていた噂は何だったのだろう?と私は思いました。
私が働いていた二年間で、上司が声を荒げたり、神経質で面倒だと思うような行動をしたことは、一度もありませんでした。

どうも詳しく話を聞いて行くと、部下の、つまりは私にその話をした人の行動に原因があったようです。

無駄話をしていて作業が進んでいなかったり、上司の話を聞いていなかったり、ということがあったようで、それに対して上司は声を荒げたのです。

ふだん温厚で気分の波も激しくない上司が声を荒げたのですから、よっぽどのことだったと思います。

人として尊敬できる

上司も部下も、皆人間です。

ウマが合わなければ、変な噂を立てられることもありますし、上の立場に立てば関わる人が増えて、その可能性が高くなることも事実です。

ですが、部下の立場からしますと、上司が気遣ってくれていること、厳しさの裏にも優しさがあることはふだんの態度できちんと伝わっています。

さりげなくなさる方であればなお、よく伝わってくるように思います。

その方が声を荒げるとは、よほどの何かがあったのだろうと思うのは、上司が私と一緒に信頼関係を築いていってくださったからです。人は一人では信頼関係を築くことはできません。

相手の立場に立って、尊重しながらも甘やかすことはしない。本当に素晴らしい上司でした。

今は、自分の事情で仕事先が変わってしまいましたが、今も近くに行った際には必ず一緒にお茶をします。今でもまたこの上司と一緒に仕事ができたら、とよく思います。

仕事の先輩として尊敬していることはもちろんですが、その前に人として尊敬できる方です。

私が出会った尊敬できる上司

・有能で仕事ができ、部下への思いやりのある上司:
女性事務職として出会った、尊敬できる上司。尊敬できない上司

・有能で仕事ができ、部下を守る上司:
仕事への向き合い方を教えてくれた尊敬する上司

・部下への思いやりと気遣いのある上司:
新入社員のときに出会った、父のように温かく尊敬できる上司

・知識豊富で思いやりのある上司:
半端ではない知識量。寡黙ながらも優しく尊敬できる上司

・気さくで部下に成長のきっかけを与えてくれる上司:
部下を尊重し任せてくれたキャパの大きな尊敬する上司

・厳しいながらも部下に成長のきっかけを与えてくれる上司:
本気でぶつかってくれた厳しいながら尊敬する上司

・仕事に対して真剣な上司:
真剣な姿を見せることで責任感を教えてくれた尊敬する社長